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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会8日目の30日、前日から持ち越された女子シングルス3回戦が再開され、第22シードのJ・エナン(ベルギー)が第12シードのM・シャラポワ(ロシア)を6-2, 3-6, 6-3で破り、4回戦進出を決めた。
ファイナルセットから再開された試合でエナンは、ゲームカウント0-2で迎えた自らのサービスゲームで0-40とピンチに陥ったものの、何とかキープすると4ゲームを連取しリードを奪った。
今大会での連勝記録を24としたエナンは「早いうちに勝負が決まると思ったわ。」と、この場面を振り返った。
一方、勝利のチャンスがありながらも3回戦で姿を消すこととなったシャラポワは「良いテニスはしていたのだけれど、勝つには十分ではありませんでした。どれだけ良いプレーをしたとか、悪いプレーをしたとかは関係ありません。彼女が勝者です。」と敗戦についてコメントを残した。
前日に開始されていた元女王同士の対戦は、第1セットをエナンが、第2セットをシャラポワが奪い、全く譲らない展開となっていた。そして試合が再開されると、まず流れを掴んだのはシャラポワだった。試合が再開されてからの15ポイントのうち、11ポイントがシャラポワのものとなっている。
そうして迎えた第3ゲーム、シャラポワは4本のブレークポイントと絶好のチャンス。しかし、長いラリーの末に1本目のチャンスを逃すと、そこからエナンが2本のボレーとサービスウィナーでピンチを切り抜けキープに成功する。
「ネットに詰めたことで自信を取り戻すことが出来ました。」とエナン。「本当にあのゲームが必要でした。その後は全てが容易になりました。」
その後ゲームカウント4-2とリードしたエナンは、第7ゲームでシャラポワにブレークバックを許したものの、直後の第8ゲームでこのセット3度目のブレークに成功、そのまま逃げ切った。
この日はシングルス4回戦4試合も行われており、第19シードのN・ペトロワ(ロシア)が第2シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)を6-4, 6-3で破る波乱が起きている。
まさかの敗戦を喫したヴィーナスは「本当に残念です。今日はクロスに狙ってもダウン・ザ・ラインにボールが飛んでいくような日でした。調子が良い日とはいえません。」と肩を落とした。
一方のペトロワは「今日の試合は、ただコートに出てベストを尽くすだけのような試合でした。精神的に集中していましたし、落ち着いてプレー出来ました。」と試合を振り返った。
準々決勝でペトロワは、第5シードのE・デメンティエワ(ロシア)と対戦する。デメンティエワは、ノーシードのC・シーパース(南アフリカ)を6-1, 6-3で一蹴、ベスト8入りを決めている。
この他の試合では、第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が第14シードのF・ペネッタ(イタリア)に7-6 (7-5), 6-7 (4-7), 6-2で、第17シードのF・スキアボーネ(イタリア)が第30シードのM・キリレンコ(ロシア)に6-4, 6-4でそれぞれ勝利している。
今大会の優勝賞金は112万ユーロ。
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