男子テニスで世界ランク100位の
西岡良仁が12月17日にtennis365.netの独占インタビューに応じ、2017年シーズンの目標を語った。
現在21歳の西岡は、同い年の
N・キリオス(オーストラリア)や19歳の
A・ズベレフ(ドイツ)らと共に、男子テニス界の次世代を担う選手として「ネクスト・ジェネレーション」に選出されている。
今年、キリオスはオープン13(フランス/マルセイユ、ハード、ATP250)、アトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)、楽天ジャパン・オープン(東京/有明コロシアム、ハード、ATP500)の3大会で優勝、ズベレフはサンクトペテルブルグ・オープン(ロシア/サンクトペテルブルグ、ハード、ATP250)でツアー初勝利を挙げ、世界ランキングでトップ30に入っている。
この2選手の存在ついて「意識はします。格上なのでライバルとはまだ思えないですが、試合することもありますし、今のところ勝てていない。2人はグランドスラムでもかなり勝ち上がって、ツアーでも優勝したりしているので、刺激にはもちろんなります。早く追いつきたい。自分もその立場、位置にいって同じ目線で戦えるようになりたいなと思う」と西岡はコメント。
さらに「ライバルと思うのは
K・エドモンド(英国)。1回は勝っていますけど、勝率は悪い。お互いジュニアの頃から知っています。少しランキングも高いですけど、試合をすると意識をする」とライバルだと思う選手についても教えてくれた。
強烈なバックハンドストロークと、軽快なフットワークを武器に今シーズンを戦い抜いた西岡だが、自身のウィークポイントはサービスと語り「今年は肘を怪我していてあまり練習ができなかったのと、思いっきり打つと痛い時があったので、なるべくコースと確率をあげるサービスを意識していた。」
「ベストなサービスをできなかったのはあるけど、サービスがキープできると相手をブレークするチャンスが増えると思いますし、相手はサービスゲームをキープしないといけないというプレッシャーがかかる。なるべく相手にプレッシャーをかけられるとブレークチャンスがもっと増えると思う。サービス自体より、サービスを使っての展開が大事だと思う」と明かした。
最後に「来年はグランドスラムの3回戦にいきたい。ランキングを60位代にあげるというのと、ツアーでも今年のベスト4以上を狙っていきたい。来年はチャレンジャーを卒業できるようにしたい。予定では3・4月まではツアーだけに出場しようという気持ちでいるので、それが上手くいってチャレンジャーでのポイントをなくせると来年は変わってくるかなと思います」と2017年の目標を語った。
続けて「ツアーレベルになると相手のパワーも上がってきますし、球速も相手の体格も1段階変わってくる。その中で(自分のような)小柄な選手が、自分より体格の大きい選手に勝っていく姿を見てほしい」とファンに向けてメッセージを送った。
現在は国内で調整を行っており、26日にオーストラリアへ移動。1月1日からのブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で2017年シーズンをスタートさせる。
また、1月16日に開幕する全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)には、2年連続の本戦ストレートインを決めている。
取材協力:株式会社エイチ・アイ・エス
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