テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、第1シードの
J・シナー(イタリア)と第19シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)の男子シングルス4回戦が行われたが、シナーから3-6, 5-7, 2-2となったところでディミトロフが負傷し途中棄権を選択。まさかの幕切れでシナーが4年連続4度目のベスト8に駒を進めた。試合後、シナーは「これを勝利だとは全く思っていない」と語った。
>>PR 6/30(月)~7/13(日)「ウィンブルドンテニス」WOWOWで連日生中継!<<>>【動画】まさかの幕切れ… 世界1位に勝利目前のディミトロフが棄権を余儀なくされた場面<<>>シナー、アルカラス、ジョコビッチら ウィンブルドン組合せ<<23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は2023年のベスト4となっている。
今大会は1回戦で世界ランク95位の
L・ナルディ(イタリア)、2回戦で同93位の
A・ブキッチ(オーストラリア)、3回戦で同52位の
P・マルティネス(スペイン)を下し4回戦に進んだ。
一方、34歳で世界ランク21位のディミトロフが同大会に出場するのは5年連続15度目。最高成績は2014年のベスト4となっている。
今大会は1回戦で世界ランク82位の
西岡良仁、2回戦で同69位の
C・ムーテ(フランス)、3回戦で同165位の
S・オフナー(オーストリア)を下しての勝ち上がり。
迎えた4回戦、今大会圧倒的な強さを見せていたシナーだったが、この日はディミトロフのプレーに苦戦。第1セットで1度、第2セットで2度のブレークをディミトロフに奪われ、2セットダウンとし後がなくなる。
しかし、第3セットの第4ゲームでサービスエースを放ちキープに成功したディミトロフが、サービスを放った直後に右脇付近を負傷。そのまま試合続行が不可能となったディミトロフは途中棄権を余儀なくされ、思わぬ形でシナーが8強入りした。
シナーはオンコートインタビューで「これを勝利だとは全く思っていない」と述べた。
「正直、何と言っていいか分からない。彼(ディミトロフ)は素晴らしい選手だ。今日、僕たち全員がそれを目の当たりにしたと思う」
「もし次のラウンドに出場できるチャンスがあるなら、彼はそれに値すると思う」
「彼が早く回復することを願っている。彼にとっては非常に不運なことだ。これを勝利だとは全く思っていない。僕たち全員にとって、これはただただ残念な瞬間だ」
また、シナーはその後の会見でディミトロフのプレー振り返った。
「彼のサーブは素晴らしかった。非常に正確で、しかも非常に速かった。ゲームの流れをうまく変えていた。少し風が吹いていたが、彼はそれを最大限活用していた。彼が試合に向けて非常に良い準備をしていたことが感じられたし、実際にプレーも素晴らしかった」
シナーは準々決勝で第10シードの
B・シェルトン(アメリカ)と対戦する。シェルトンは4回戦で世界ランク47位の
L・ソネゴ(イタリア)を下しての勝ち上がり。
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