男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は17日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)は第1シードで昨年覇者の
N・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 3-6の完敗を喫し、大会初優勝とはならなかった。
決勝戦の第1セット、フェデラーは生命線であるサービスの調子が上がらず、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が68パーセントにとどまり、セカンドサービスでのポイント獲得率は50パーセントを切った。
ネットプレーを織り交ぜるなどで試合の流れを掴もうとするも、サービスでリズムを作る事が出来なかったフェデラーは、ジョコビッチに1ブレークを許し、第1セットを落としてしまう。
第2セットに入ると1度もブレークチャンスを握る事が出来なかったフェデラーは試合の主導権をジョコビッチから奪い返す事が出来ず、1時間15分で敗れた。
この試合でフェデラーはブレークピンチ時にバックハンドの鮮やかなウイナーを決めるなど観客を盛り上げたが、ジョコビッチの安定したテニスを跳ね返す事が出来なかった。
試合後、フェデラーは「今日のノヴァーク(ジョコビッチ)は強すぎた。ファンの皆さん、本当にありがとう。また来年お会いしましょう。」と、コメント。
両者は今回が通算39度目の対戦で、フェデラーは対ジョコビッチ戦を20勝19敗、クレーコートでは4勝4敗とした。
過去のBNLイタリア国際男子でフェデラーは3度の準優勝だったため、今回は初のタイトル獲得を狙っていた。
また、先週のムチュア・マドリッド・オープン男子に第1シードで出場したフェデラーだったが、20歳の
N・キリオス(オーストラリア)に敗れ初戦で姿を消していた。
24日から開幕する全仏オープンに出場予定のフェデラーは、2009年以来6年ぶり2度目の優勝を狙う。
2005年から過去10年間の全仏オープンを振り返ると、2009年のフェデラー以外は
R・ナダル(スペイン)が9度の優勝を飾っており、これは歴代最多優勝となっている。ナダルが唯一優勝出来なかったのがフェデラーがタイトルを獲得した2009年で、その時は4回戦で
R・ソデルリング(スウェーデン)に敗れた。
(コメントはGAORAから抜粋)
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