男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-3, 6-3のストレートで下し、ベスト4入り。この試合でフェデラーはスーパーショットを披露した。
それは第1セットの第8ゲーム、ネットに出るベルディフはコーナーいっぱいのボレー。
フェデラーはこの場面でストレートに打つと思いきや、苦しい大勢から技術的にも難しいクロスへバックハンドのパッシングショットを決めて、観客からの大きな拍手を受けた。
現代では両手のバックハンドが主流の中、フェデラーは片手で打つ。現役選手では
S・ワウリンカ(スイス)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)、
F・ロペス(スペイン)、
R・ガスケ(フランス)、
N・アルマグロ(スペイン)、
P・コールシュライバー(ドイツ)らも片手バックハンド。
また、日本のエース
錦織圭(日本)は両手でのバックハンドで、王者
N・ジョコビッチ(セルビア)も認めるほど世界1との呼び声も高い。
フェデラーは準決勝で、スイス勢対決となる第8シードのワウリンカと対戦する。
BNLイタリア国際男子で過去3度の準優勝のフェデラーは、今年タイトル獲得を狙う。
また、先週のムチュア・マドリッド・オープン男子で第1シードとして出場するも、20歳の
N・キリオス(オーストラリア)に大接戦の末に敗れて初戦で姿を消していた。
2009年以来6年ぶりの全仏オープンタイトル獲得のためにも、BNLイタリア国際男子で初優勝して弾みをつけたいところ。
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