男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は16日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が準々決勝で第4シードの
R・ナダル(スペイン)を撃破した第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)を6-4, 6-2のストレートで下して決勝進出。決勝では、2連覇を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と激突する。
両者は今回18度目の対戦となり、今回フェデラーが勝利したことによって対戦成績を16勝2敗とし、その内の2敗はどちらもクレーコートであった。
第1セット、フェデラーは第2ゲームの40-15でフォアハンドを2本連続でミスを犯し、ワウリンカにブレークを許して3ゲーム連取されるも、第5ゲームでブレークバックに成功。第6ゲームをサービスキープし、ゲームカウントを3-3に並べる。
第8ゲーム、フェデラーはわずか1分20秒でサービスキープ。続く第9ゲームではワウリンカの2本連続ミスによって大きなブレークチャンスを迎え、フェデラーは2度目のブレークポイントでコーナーいっぱいに弾道の低い華麗なショットを決めて第1セットを先取する。
第2セット、完全にペースを取り戻したフェデラーは、第3ゲームで早くもブレークに成功。準々決勝でナダルに勝利したことで波に乗っていたワウリンカも、このセットから明らかに勢いが減速した。
フェデラーは第5ゲームでバックハンドのリターンエースを2本連続で鮮やかに決め、2度目のブレークに成功。このセットでワウリンカに1度もブレークチャンスを与えないまま、わずか54分で勝利して2年ぶり4度目の決勝進出を決めた。
世界ランク2位のフェデラーは、同大会で2003・2006・2013年の3度決勝に進出しているが、いずれも敗れておりタイトル獲得には至っていない。昨年は2回戦で
J・シャーディ(フランス)に逆転を許し初戦敗退となっている。
勝利したフェデラーは、決勝で第1シードのジョコビッチと対戦する。
フェデラーとジョコビッチは、過去38度対戦しており、フェデラーはジョコビッチとの通算対戦成績を20勝18敗、クレーコートだけでは4勝3敗と勝ち越している。
直近では、3月に行われたBNPパリバ・オープン男子決勝で対戦し、その時はジョコビッチにフルセットの末に敗れ、2年連続の準優勝となっている。
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