先週行われたバークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)で年齢を感じさせない好調なプレーを披露していた
R・フェデラー(スイス)だったが、準決勝の
S・ワウリンカ(スイス)との試合で痛めた腰のために、今週末のデビスカップ決勝戦の出場が危ぶまれている。
33歳のフェデラーは、同じくスイス代表として戦うワウリンカに対して3時間近い接戦を強いられ腰を負傷。そのため、
N・ジョコビッチ(セルビア)との決勝戦を試合直前に棄権するにまで至った。
《フェデラー棄権の記事はこちら》17度のグランドスラム優勝を誇るフェデラーは、長いテニス人生で戦わずして試合を棄権したのはこれがわずか3度目の事で、それほど状態が悪かった。
加えてスイス・チームでは、ワウリンカの気力喪失も心配されている。そのフェデラーとの死闘では4度のマッチポイントを握りながらも敗退。その辛い敗戦から心身ともに打ちのめされていると語るほどだった。
そしてその試合では、ワウリンカが試合の終盤において、サービスとサービスの間にフェデラーのファミリーボックスからプレーに支障を来すような声が発せられたとクレームをしていた事から、試合後に両者に揉め事が起きたと言われている。
しかし、デビスカップ決勝戦の開催地であるフランスはリールに到着した二人はスイス・チームに合流し、フェデラーはチームでの画像を自身のツイッターにアップしていた。そこには肩を組む二人の姿に加え、ワウリンカがフェデラーの頭の上にピースサインをするおどけた姿も写し出されており、仲の良さを表していた。
「試合の後に話し合いを持ったんだ。試合中に起きた事は全て解決されている。お互い十分に大人になっているからね。あの時は試合の中でも最も騒がれていた瞬間でもあったから、何か嫌な思いをしていないか知りたかったんだ。明らかに色んな音がしていた。でも言ったように、嫌な思いなどはもう存在しない。ここで今はとても良い時を過ごしている。我々は友達であって、敵ではないんだ。」とフェデラーは、仲の良い事を主張していた。
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