男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)に第3シードで出場していた
A・マレー(英国)だが、14日に行われる予定だった
D・ゴファン(ベルギー)との3回戦を前に、疲労を理由に棄権を申し込み大会を去る決断を下した。
「疲れているんだ。体が疲れてしまった。全く持って普通の事だし、この数週間を振り返れば受け入れられる事だと思う。」とマレーは気持ちを語っていた。
この2週間でマレーは2大会で優勝を飾っていた。まずはドイツのミュンヘンで行われたATPワールドツアー250大会であるBMWオープンでクレーコートでの初優勝を手にした。その翌週にはスペインのマドリッドでのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子で、決勝戦ではクレーキングの称号を持つ
R・ナダル(スペイン)を下してマスターズ大会で初となるクレーコートでの優勝を果たしていた。
加えてミュンヘン大会の決勝戦は、当初3日に予定されていたが、悪天候のために4日へと順延となっていた。そのために、マドリッド大会へ向けて疲労を回復させらる十分な時間が持てずにいた。
現在のマレーは、10日後に控えた今季2度目のグランドスラムである全仏オープンまでには、疲労から回復させたいと望んでいる。
「この数週間の結果は予想していなかった。」とマレー。「これまではクレーコートでこんな短期間でここまでの試合をこなす事は自分の体は経験した事がなかった。そしてこれ以上悪化させたくないと感じているんだ。これまでもクレーコートで練習や試合をし過ぎた時に似たような問題を抱えた事があったから。」
マレーに対しては、今大会が始まった頃にも、連戦の疲れから欠場するのではと言う憶測が飛んでいた。しかし13日に行われた初戦となった2回戦で、世界ランク38位の
J・シャーディ(フランス)を6-4, 6-3のストレートで下し、今季のクレー・シーズンでの成績を10勝0敗へと延ばしていた。
「昨日は特に問題はなかった。とても良い試合が出来たと感じていた。それが今朝目覚めたら、本当に疲労を感じてしまったんだ。それから練習へ向かって、40分のウォーミングアップをすると、全く元気がなくなっていた。自分でもちょっと理解が出来ないけどね。」と、突然疲労が増した事を明かしていた。
マレーは4月、長年交際を続けて来たキム・シアーズさんと故郷のスコットランドにあるダンブレーン城で挙式を挙げていた。そしてそれ以来マレーは1度も負けてはいない。
「ここまでは、自分に取って本当に本当に長い3週間のように感じている。」とマレーは素直な感想を述べていた。
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