テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は5日、女子ダブルス準決勝が行われ、
青山修子(日本)/
C・シーパース(南アフリカ)組は第8シードの
シェ・シュウェイ(台湾)/ S・ポン組に4-6, 3-6のストレートで敗れ、日本女子では2007年の
杉山愛(日本)以来6年ぶりの決勝進出とはならなかった。また、2003年の杉山愛以来10年ぶりとなるダブルス優勝の夢は途絶えてしまった。
ダブルスで元世界ランク1位の杉山愛は、ウィンブルドンのダブルスで2003年に
K・クレイステルス(ベルギー)とペアを組み優勝、さらに2000・2001・2004・2007年には準優勝を飾っている。
この試合、青山修子/ シーパース組はシュウェイ/ ポン組に5度のブレークを許してしまい、1時間9分で準決勝敗退となった。トータルポイント獲得数は、青山修子/ シーパース組の47に対し、シュウェイ/ ポン組は61だった。
試合後、青山修子は「負けてしまって残念だけど、ここまで来れるとは思っていなかったので、これを1つの自信にして頑張っていきたい。」と、コメント。
準決勝については「思ったよりも緊張せず、今まで戦ってきたように試合に入ろうと思っていた。こんなに沢山のお客さんの前で試合をした事がなかったですが、それをプレッシャーではなく楽しみながら出来た。」と、青山修子。
「少しトリッキーなプレーをする相手だったので、なかなかリズムが掴めなかった。もう少し自分達から工夫していきたかった。私が今回このような結果を出す事を、誰も思っていなかったと思う。」
「準決勝という舞台に立てるチャンスはなかなかないけど、チャンスがあるとも感じた。今回は勢いがあったので、ここまで来れたと思う。今回の結果は自信になる。」
今年3月に行われたBMWマレーシア・オープンで青山修子は、
K・チャン(台湾)とペアを組み優勝、その後のフェドカップ ワールドグループプレーオフでは日本代表デビューを果たした。
今年のウィンブルドンで青山修子/ シーパース組は、1回戦で第9シードの
A・パブリュチェンコワ(ロシア)/
L・サファロバ(チェコ共和国)組、2回戦で
I・オラル(ルーマニア)/
O・サウチュック(ウクライナ)組にそれぞれ逆転勝利して勢いの乗ると、3回戦では第6シードの
L・フーバー(アメリカ)/
S・ミルザ(インド)組をフルセットで下した。
さらに、準々決勝では第16シードの
J・ゴルゲス(ドイツ)/
B・ザフラヴォワ・ストリツォワ(チェコ共和国)組を2時間34分の激闘の末に下し、日本女子で2007年の杉山愛以来6年ぶりとなるベスト4進出を果たしていた。
今後について、青山修子は「サーブの確率やスピードを上げていきたい。外人の選手に負けない体を作って、パワー負けをしないようにして、シングルスの方も少しずつでもランキングを上げていきたい。」と、話した。
最後に、青山修子は「今回は沢山の方からメッセージをいただき、色んな方に応援していただき、本当にありがとうございました。今後も、しっかり頑張っていきたいと思います。」
一方、決勝進出を決めたシュウェイ/ ポン組は、シード組と1度も対戦せずに決勝戦へ駒を進めた。青山修子/ シーパース組を破ったシュウェイ/ ポン組は、第12シードの
A・バーティ(オーストラリア)/
C・デラクア(オーストラリア)組と決勝で対戦する。バーティ/ デラクア組は、準決勝で第7シードの
A・グローネフェルド(ドイツ)/
K・ペシュキ(チェコ共和国)組にストレートで勝利している。
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