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男子テニスツアーのアメリカ国際インドアテニス選手権(アメリカ/メンフィス、賞金総額121万2750ドル、インドアハード)は21日、シングルス2回戦全8試合が行われ、第4シードで地元期待のS・クエリー(アメリカ)が敗退する波乱が起きた。その波乱の立役者はM・マトセビッチ(オーストラリア)で、クエリーを3-6, 6-4, 7-5の逆転で下した。
クエリーに15本のサービスエースと決められるも、徐々にリターンのタイミングが合ってきたマトセビッチは、10度のブレークチャンスから4度のブレークに成功し、1時間58分で勝利した。
試合後、マトセビッチは「だんだんリターンを返せるようになってきたんだ。でも1番の勝因は、自分のサーブで高い確率でポイントが取れた事だね。徐々にサーブでポイントが取れるようになって、より簡単にサービスキープ出来るようになったんだ。」と、第2セット以降の自身のプレーを振り返っていた。
マトセビッチは準々決勝で、第7シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦する。ドルゴポロフは、予選を勝ち上がったR・ウィリアムズ(アメリカ)を6-4, 4-6, 6-4のフルセットで下しての勝ち上がり。
一方、第5シードの錦織圭(日本)が予選を勝ち上がったD・ヤング(アメリカ)を6-3, 6-3のストレートで下し、ベスト8進出を決めた。試合時間は1時間6分だった。
シーズン開幕戦のブリスベン国際男子で4強入りを果たした錦織は、準々決勝で第1シードのM・チリッチ(クロアチア)と対戦する。両者のこれまでの対戦成績は2勝2敗となっている。
チリッチはこの日、I・セイスリン(オランダ)に7-6 (7-2), 3-6, 7-6 (9-7)の接戦の末に勝利した。
世界12位のチリッチは、同71位のセイスリンの攻撃的なサーブ&ボレーに翻弄されるなどで、第3セットはタイブレークへもつれた。
タイブレークでチリッチは、4-6とセイスリンにマッチポイントを握られも、6-6へと追いつく。続くポイントをセイスリンに奪われたチリッチは、3度目のマッチポイントを握られるも、セイスリンのダブルフォルトにも助けられ、そこからチリッチが3ポイントを連取、崖っぷちから勝利をものにした。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○M・チリッチ(1) vs. ●I・セイスリン, 7-6 (7-2), 3-6, 7-6 (9-7)
●S・クエリー(4) vs. ○M・マトセビッチ, 6-3, 4-6, 5-7
○錦織圭(5) vs. ●D・ヤング, 6-3, 6-3
●T・ハース(ドイツ)(6) vs. ○F・ロペス(スペイン), 0-0 (途中棄権)
○A・ドルゴポロフ(7) vs. ●R・ウィリアムズ, 6-4, 4-6, 6-4
●J・ブレイク(アメリカ) vs. ○J・ソック(アメリカ), 5-7, 4-6
○M・ラッセル(アメリカ) vs. ●L・クボット(ポーランド), 6-2, 6-4
●L・ヒューイット(オーストラリア) vs. ○D・イストミン(ウズベキスタン), 1-6, 2-6
今大会の優勝賞金は29万1800ドル。
《錦織圭登場◇大会5日目スケジュール》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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