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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額469万4969ドル、ハード)は金曜日に準々決勝残りの試合を行い、第2シードのR・ナダル(スペイン)がノーシードから勝ち上がっていたD・ナルバンディアン(アルゼンチン)を4-6, 7-5, 6-4の逆転で下し、準決勝進出を決めた。
世界ランク2位のナダルは準決勝で同3位で第3シードのR・フェデラー(スイス)を対戦する。フェデラーは準々決勝で第9シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を6-3, 6-2で一蹴しての勝ち上がり。
準決勝についてナダルは「ロジャー(フェデラー)との対戦は特別なものです。彼は恐らく史上最強のプレーヤーですから、他の選手とプレーするときよりも特別なのです。」と話している。
フェデラーは昨年の全米以降、37勝2敗と絶好調で、優勝数は5を数える。2敗とは今年の全豪オープン準決勝のナダル戦とデビスカップのJ・アイズナー(アメリカ)戦のみとなっている。
ナダルは勝敗は分からない、と述べている。また傲慢な人だけが自分を疑うことをしない、とも話す。「大変難しい試合になると思います。ベストなプレーができるかどうか分かりません。ですがそれも試合の一部ですし、スポーツのいいところです。私はただ会場に行き、1ポイント1ポイント取りに行き、ベストの試合をするだけです。それができるといいのですが、できるかどうかは分かりません。」
ナダルは準々決勝まで1セットも落としていなかったが、強豪ナルバンディアン戦ではそうは行かなかった。ナルバンディアンは今大会でJ・ティプサレビッチ(セルビア)、JW・ツォンガ(フランス)と言った強敵を撃破してきており、自信を得ていた。ちなみにナルバンディアンが同一大会でトップ10選手を2人下したのは2008年以来のこと。
試合は第1セット、3-4からナルバンディアンが3ゲームを連取し、そのまま同セットを6-4で先取する。
第2セットでもナルバンディアンが4-3、5-4とリードしていたが、ナダルが4-5から3ゲーム連取に成功し、第2セットを7-5で取り返す。
ファイナルセットではナダルが3度のブレークに成功、またあまり得意とはしていないサーブ&ボレーをみせるなどし、ナルバンディアンにプレッシャーをかけた。これについてナダルは「すばらしいボレーができていました。」と話している。
ナダルは5-3からの第9ゲームでマッチポイントを握ったものの、3本連続のミスで5-4としてしまう。
第10ゲームのサービスでは2本のブレークポイントを握られたナダルであったが挽回し、最後はナダルがドロップショットを放ち、ナルバンディアンはバックハンドで返球したもののサイドアウトとなり、試合に終止符が打たれた。
一方、フェデラーとデル=ポトロの対戦は第1セットの第1ゲームでいきなり11分の長いゲームとなった。そのうちの1ポイントではフェデラーの際どいファーストサーブが線審により「イン」の判定となった。フェデラーもデル=ポトロもともに「フォルト」だと思っており、当然デル=ポトロはチャレンジを求めた。しかし判定システムが一時的に故障していたため判定ができず、結局、主審が線審の判定を支持して「イン」となった。
デル=ポトロは抗議をしたものの判定は覆らず、その後は調子を崩してしまい、第1セットではフェデラーに3-0と大きなリードを許した。
デル=ポトロは試合後、「機械が故障していました。主審は過ちを認めたんです。試合の流れを変える大きなチャンスでした。その後は集中するのが難しい状態でした。」と肩を落とした。
フェデラーは第2セットでもデル=ポトロのサービスを2度ブレークして5-1と大きくリードを重ねると、5-2からのマッチポイントではフェデラーのセカンドサーブに対してデル=ポトロがリターンをミスし、そのままフェデラーが勝利を決めた。
今大会の優勝賞金は100万ドル。
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