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(中国、北京)
チャイナ・オープン(賞金総額60万ドル、ティア2、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第2シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)が出産から復帰したL・ダベンポート(アメリカ)を6-3, 7-5で下し、見事決勝進出を決めた。
先週のバリの大会からシングルスで復帰していた31歳のダベンポートは8連勝中で、そのうちシード選手を撃破したのは5試合に及ぶ。バリでは準々決勝でヤンコビッチを下し、結局優勝を飾ったダベンポートは、ツアー52勝目を記録していた。
試合後ダベンポートは「この2週間、本当にたくさんプレーをした。今日は初めて試合前に足の張りを感じたの。だから正直勝つために必要な動きが出来るか疑問だった。でも総じていいプレーができたと思うし、今は家に帰れるのがうれしいわ。」と話していた。
ヤンコビッチは「バリでは勝てるチャンスがあったのに負けてしまった。でも今回は違っていた。彼女(ダベンポート)を振り回すことにしたの。前回は切り返しのショットがよくなかったから、今回はうまく返すことだけに集中したの。彼女にきちんとした体勢で打たせないようにしたの。」と戦略を打ち明けた。
それでもヤンコビッチは精神的にそれほど安定はしていなかった。顕著だったのは、イライラしたヤンコビッチが第2セットでボールを叩きつけたこと。結局そのボールはダベンポートに当たってしまったのだ。これについてヤンコビッチは「大事なポイントを何本が取られてしまってイライラしていた。だからボールを叩きつけたの。すぐに違う方向を向いてしまったから、ボールが彼女(ダベンポート)に当たってしまったのが気が付かなかったの。すぐに彼女には謝ったわ。わざとではないのよ。」と弁明した。ダベンポートは特に気にしていないと語った。「私たちはプロよ。もし12歳の時だったら泣いていたと思うけど。」
ヤンコビッチは「子どもを産んだ後にあのようなプレーができるなんて信じられない。私が1~2か月怪我をして休養したら、カムバックは大変だと思うわ。彼女のプレーは彼女が偉大なチャンピオンであることを証明しているわ。偉大な選手ね。」とダベンポートを称えた。
見事先週のリベンジを果たしたヤンコビッチは、決勝で第6シードのA・サバイ(ハンガリー)と対戦する。サバイは地元期待のS・ポン(中国)を6-1, 6-2で下しての勝ち上がり。18歳サバイは今季絶好調。ニューヘーブンの大会では決勝に進出し、その後の全米ではベスト8入りしている。もし決勝でサバイが勝てば、トップ20入りは間違いない。
今大会の優勝賞金は8万8,265ドル。
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