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(カナダ、トロント)
来週月曜に発表されるATPランキングで、I・リュビチッチ(クロアチア)が自己最高となる3位に踊り出ることが、10日明らかになった。R・フェデラー(スイス)、R・ナダル(スペイン)という2強に続くポジションを手に入れたリュビチッチではあるが、自らが置かれた状況に多大のストレスを感じているのだという。リュビチッチのストレスの原因は、自身の「知名度不足」にあるようだ。
「ものすごくストレスが溜まるよ。第1シードで臨んだ大会なのに、会場に来た観客は僕が選手かコーチかすら認識していないんだ。この前なんて、女性が僕のところに来て『あなたは予選と本選のどちらに出場してるの?』なんて聞いて来るんだ。もし僕が世界ランキング20位とか30位ならまだ理解も出来るけど、3位とか4位になってるのにこの扱いはちょっとないよね。」リュビチッチは半ば諦め顔で語る。
リュビチッチの発言を借りるまでもなく、確かに最近の男子ツアーはフェデラーとナダルの話題で持ちきりだ。それ以外の選手で話題に上るといえばアガシやヒューイット、ロディックなどほんの一握りの選手くらい。それ以外の選手については、殆どニュースにすらならないというのが実情だろう。「放ったらかされてるおかげで、面倒なことに巻き込まれないで済むのは嬉しいんだけどね。」といってロッカールームに消えていったリュビチッチの後姿は少し寂しげだった。
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