テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間4日(現地3日)、世界ランク105位の
M・ベレッティーニ(イタリア)と同104位の
M・アルナルディ(イタリア)の男子シングルス準々決勝が行われたが、ベレッティーニは自身から5-7, 2-5となった時点で棄権を表明し、準々決勝敗退となった。試合後の会見でベレッティーニは「本当にもううんざりしている」と率直に語った。
>>【動画】無念の途中棄権で試合終了、握手を交わすアルナルディとベレッティーニ<<>>【賞金】ズベレフら 全仏OP4強でいくら獲得?ドローも公開中!<<>>小田 凱人vsロドリゲス 1ポイント速報<<30歳のベレッティーニは2022年に自己最高となる世界ランク6位を記録した実力者だが、近年では度重なるケガにも悩まされ、全仏オープンは2021年を最後に欠場が続いていた。
それでも今大会では好調なプレーを見せ、第22シードの
A・リンデルクネシュ(フランス)や世界ランク56位の
J・セルンドロ(アルゼンチン)らを破り、2022年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来となる四大大会ベスト8進出を果たした。
準々決勝では、アルナルディ相手にいきなり2度のブレークを奪うなど順調な立ち上がりを見せていたベレッティーニ。しかし試合中に股関節付近を痛めると、スタンドの陣営からプレーを止めるよう促される場面も。それでもすぐには決断できず、しばらく葛藤するような表情を浮かべた末、第2セット途中で無念の棄権を余儀なくされた。
試合後の会見でベレッティーニは次のように語った。
「棄権したいと思っている選手なんていない。もう本当にうんざりしているし、したくなかった。でも時にはそうしなければならないこともある」
「これまでにも多くの選手が経験してきたことだし、これ以上ないほどつらい気持ちだ。でも、これが正しい判断だった。これが人生最後の大会ではないし、自分の将来や回復について考えなければならないからね」
ベレッティーニによると、負傷したのは股関節付近。ただし、具体的な症状についてはまだ分かっておらず、「これまで経験したことのない痛み」だという。
「第1セットの途中、サーブを打った時に違和感を覚えた。でも試合は続いていたし、とても厳しい戦いだったので深く考えずにプレーを続けた。とにかくベストを尽くそうとしていたんだ」
「ただ、プレーを続けるほど、サーブやフォアハンドを打つほどに状態は悪化していった。患部はかなり痛みが強く、(トレーナーから)状態も良くないと言われた。それでも続けようとしたけれど、痛みが限界だった。深刻なケガでないことを願っている」
「今後数日間で検査を受けて、何が起きているのか確認することになる。大事に至っていなければいいが…。もちろん失望している。でも、もしプレーを続けていたらもっと悪化していただろうし、回復にもさらに時間がかかっていたと思う」
「残念ながら、棄権以外の選択肢はなかった。本当につらかった。正しい判断ではないようにも感じたし、こんな形で大会を終えたくなかった。勝つにしても負けるにしても、最後まで試合を終えたかったんだ」
「普通に負けたなら、『もっとこうできたかもしれない』と考えながら帰ることができる。でも今回は違う。最後の1ポイントまで戦い、自分の力を発揮する機会を奪われたような気持ちだ」
それでもベレッティーニにとって、今大会は多くの収穫を手にした大会となった。世界ランク105位で大会を迎えたが、現在のライブランキングでは48位まで順位を上げている。
「この大会で得たポジティブな要素をしっかり受け止めたい。数週間前、いや数日前でさえ、自分が準々決勝に進出するなんて考えられなかった」
「だから笑顔で家に帰ろうと思う。簡単ではないけれど、それがこの2週間を通して持ち続けてきた考え方だ。もちろん失望しているし悲しい。でも、この大会を通じて戦い抜いた自分を誇りに思っている」
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