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(アメリカ、カリフォルニア州インディアンウェルズ)
現地10日から始まったパシフィック・ライフ・オープン男子の部に第3シードで出場の元世界ランキングNo.1のA・ロディック(アメリカ)は、まさに無敵のR・フェデラー(スイス)をいかに倒すかで頭がいっぱいのようだ。
ここ2~3年はフェデラーが王者として君臨するようになった一方、形勢が逆転したロディックは、あたかもスランプに陥っている様子ですらあり、必死に自分のかつてのポジションを回復したいと画策している。今年に入っても9勝4敗と彼らしからぬ成績で、優勝からも去年10月のリヨン以来遠ざかっている。
「ある一人の人間だけをどうやって倒すかってことにとらわれすぎていた。他の選手のことは頭に入らなくなってしまった。」と、これまで1勝10敗の相手についての悩みを語り始めた。「世界のトップに立ったときや2位でいた時の自分に戻ることが必要だと感じている。ちょっと時間はかかるかもしれないけど、それに向かって努力をし始めたところだ。」
「今年の成績はこれまで惨たんたるもの。今はとにかくいいテニスをすることに集中するしかない。これからの4週間は大きな大会だし、自分にも相性のいい場所だから、これを機会に挽回を図りたい。」とロディックは抱負を語る。
不調が伝えられ、ランキングポイントでも2位のR・ナダル(スペイン)に大きく離されたロディックは、今年に入ってからコーチを自分の兄であるジョンに変更し、自らの改善点を探すべく、二人でビデオでのレビューを始めたとのことだ。
「ある日練習で調子がとても悪い日があった。そしたらジョンが、『午後の練習はやめにして、これを見よう』とビデオを持ってきたんだ。ビデオを見ると、調子がいいときの『普通の自分』がよく見えた。」
ロディックがフェデラーの影で悩み続ける一方、ナダルはフェデラーを阻止するだけの術を見出したようで、これまでも対戦成績で3勝1敗とリードしている。先週末もドバイでフェデラーのハードコート連勝を56勝でストップさせ、見事優勝している。
「ナダルがフェデラーにチャレンジしているのは励みになる。僕もその一員として加わりたいね。」とナダルを評価するロディックは、フェデラーにとってライバルの存在こそがその切れを保つ原動力になるとも語っている。
2003年にはUSオープンも制覇し、世界ランキングトップに昇りつめたロディックだが、フェデラーにとって脅威たる存在に再びなることができるのだろうか?
「3年前と比べて身体的には何も変わっていない。というより、今のほうが動きもいいし、練習もよくしている。足りないのはきっかけというかエッジというもので、それを感じることさえできれば違ってくると思う。長期的にはあまり心配していないけど、とにかく目先は地に足を固めたい。どんなスポーツだって、まずはそこから始めないとね。それが上手くいけば、以前以上の自分を期待できると思う。」
ロディックらしい爽やかなジョークを優勝インタビューで再び聞くことができる日がすぐに訪れるだろうか、ファンの期待は募る。
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