27日に開幕するテニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に第1シードで出場する
N・ジョコビッチ(セルビア)は26日の会見で、危険行為により失格となった全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)について「同じ過ちを2度と繰り返さないと心に決めている」と語った。
>>錦織vsエヴァンス 1ポイント速報<<>>錦織ら全仏OP対戦表<<ジョコビッチは全米オープン4回戦で持っていたボールを軽く打ち、後方にいた線審の喉の辺りに直撃。地面に倒れる線審に対し、ジョコビッチは故意でないと弁解したが失格となった。
「どんなことであれ、起きてしまったこと。それは受け入れなければならなかったし、前へ進まなければいけなかった。自分にとっても多くの人にとってもショックなことだった。でもそれが人生だし、それがスポーツ。そのようなことは起こる」
全米オープン後のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)でジョコビッチは2015年以来5年ぶり5度目の優勝を飾り、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で歴代最多36勝目をあげた。
「全米オープン後にはローマで優勝した。コート上でネガティブなリアクションはなるべくしないように努めている。でも起きていると思う。それが原因で自分自身に落ち込んだりはしない。受け入れようともしているし、起きてしまったことに悪いと思っている。自分も人間。他の人と同じように感情の浮き沈みもある」
「ツアーでどれほどのキャリアがあったり、経験があったりは関係なく、そのようなことはまだ起きてしまう。コート上で選手として、人間として、最高でいたいし、試合に勝ちたい」
2016年以来4年ぶり2度目の全仏オープン制覇を狙うジョコビッチは、初戦で世界ランク80位の
M・イメル(スウェーデン)と対戦する。
またジョコビッチは、新型コロナウイルスの検査についても自身の見解を示した。ジョコビッチは今年6月に自身が主催したエキシビションの「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルスの陽性反応を示していた。
「ローマでも何度か検査を受けた。パリへ飛ぶ前にも、フランスに入国するために再び検査を受けた。 到着しても検査を受けた。他の選手と同様、結果が出るまで隔離措置をとった。他の選手のように規則に従う。みんなと同じように、4・5日おきに検査を受けるのは理解している」
「ヨーロッパでは状況が違う。ローマでは3・4日おきに検査した。パリでも同じ。国によって違う見解があり、検査への基準も違う。今はそのことを考えていない。陽性反応が出てからの検査結果は陰性だった。今の自分はそんな状態。ウイルスに1度感染したからまた感染するかしないかは、世界中でも100パーセントはっきり解明されていないと思っている」
「ある国では『もう感染しない』と言っているし、ある国では『そうではない』と言っている。聞いている声明やアドバイスなどには、医学的にとても混乱が存在している。僕らはルールに従わなければならない。とても厳しい。そうあるべきだと思う。この大会を大きな問題もなく終えられることを願っている」
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