HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン・テニス(東京/有明テニスの森、賞金総額200万ドル、ハード)は29日、シングルス3回戦8試合が行われ、今年の全仏オープン覇者で第5シードのF・スキアボーネ(イタリア)が、快進撃を続ける主催者推薦で出場のクルム伊達公子(日本)を6-3, 6-3のストレートで撃破、ベスト8進出を決めた。
1回戦でディフェンディング・チャンピオンのM・シャラポワ(ロシア)、そして40歳の誕生日でもあった2回戦ではD・ハンチュコバ(スロバキア)を破っていたクルム伊達であったが、この日は世界ランク8位のスキアボーネのスピンボールに苦戦を強いられた。
第1セットを1-5とリードされたクルム伊達は、ここから2ゲームを取り返すものの第9ゲームをキープされてセットダウンとなってしまう。
第2セットに入ると、反撃を試みるクルム伊達がゲームカウント3-2とリードするが、第7ゲームでこの試合4度目のブレークをスキアボーネに許してしまうと、結局4ゲームを連取されゲームセットとなった。
試合後の会見で30歳のスキアボーネは「試合のあと、彼女とプレー出来て光栄だと伝えました。彼女のキャリアを見習っていますし、彼女は素晴らしいテニス選手というだけでなく、人間的にも素晴らしいのです。彼女の復帰、そして人は何でも出来るということを示すのは本当に素敵なことです。そして今日はシニアツアーのようでした。私達は合わせて70歳です!」とコメントを残した。
一方のクルム伊達は、先週出場した韓国オープンからの連戦の疲れがプレーにも影響を及ぼしていたことを明かした。「今朝、少し疲れを感じました。スキアボーネはスピンを多用して走らされてので、最後は疲れてしまいました。」
スコア以上の接戦を制したスキアボーネは、準々決勝でK・カネピ(エストニア)と対戦する。今季はウィンブルドンとUSオープンで8強入りを果たしているカネピは、第3シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-4, 6-4のストレートで下し、ベスト8進出を決めている。
第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)は第16シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)を6-1, 6-2と圧倒、1時間10分でベスト8入りを決めた。
「良いテニスがプレーできていると感じます。」とウォズニアキ。「今日はスコア以上にタフな試合でした。本当に集中しなければなりませんでした。アナスタシアは良い選手ですから。」
この他の試合の結果は以下の通り。
V・ズヴォナレーワ(ロシア) (2) ○-× R・ビンチ(イタリア), 6-4, 6-0
A・ラドワンスカ(ポーランド) (6) ○-× A・ペトコビッチ(ドイツ), 6-3, 6-3
E・デメンティエワ(ロシア) (7) ○-× F・ペネッタ(イタリア), 6-4, 6-2
V・アザレンカ(ベラルーシ) (8) ○-× M・バルトリ(フランス) (11), 6-2, 途中棄権
C・バンデウェイ(アメリカ) ○-× J・ジョルジュ(ドイツ), 6-3, 6-0
またダブルス1回戦に登場したクルム伊達/森田あゆみ(日本)組は、第1シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)/ペネッタ組に挑戦したが2-6, 5-7のストレートで敗れている。
今大会の優勝賞金は35万ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.