- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

2007年テニス20大ニュース(15)◇ATPラウンドロビン実施

『ラウンドロビン=総当たり戦』。今年、男子ATPツアーが従来のトーナメント形式に代えて試験的に数大会で導入したこの形式だが、途中で実施が見送られるなど課題と反省を残すものとなった。

ツアー最終戦で馴染みのあるラウンドロビン形式だが、今回男子ツアーで採用された形式は、まずノーシード勢ら16人が予選を行い、そこで勝った8人が上位の16人と合流。3人ずつ8つのグループに分かれラウンドロビンを行い、各グループ1位の8人がベスト8として準々決勝に進出するというものだった。当初インターナショナル・シリーズの11大会で採用が予定されていたが、実際に実施されたのは5大会だった。

このうち最後に行われたテニス・チャンネル・オープンのラウンドロビンにおいて、第1シードのJ・ブレーク(アメリカ)E・コロレフ(ロシア)のどちらがベスト8へ進むかについて、決定が二転三転するというトラブルが発生。ブレークは、ラウンドロビン初戦でコロレフに敗れた後、2戦目でJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦し、そこで失ゲーム5以下のストレート勝ちを収めればベスト8進出ができることになっていた。しかし、デル・ポトロが呼吸困難に陥り、途中棄権(ブレークの6-1, 3-1)。結局3人が1勝1敗で並んだが、デル=ポトロは2試合を完了したと見なされず、ルール上は残る2選手の直接対決の勝者、つまりコロレフが8強に進むこととされた。

しかし、ATPの最高経営責任者のE・ドビエルス氏は、「ルール説明が不十分だったが、今回(デル=ポトロ戦)はブレークが明らかに勝っていたと思われる試合内容だったため、コロレフではなく、ブレークがベスト8に進出する。」との発表。これには当のコロレフだけでなく、その他の選手も大抗議。すると、ATPは翌日に決定を覆し、「混乱を招く発表を行ったことを陳謝する。」と、コロレフが8強入りすることを再度表明した。

微妙な状況におけるルールが複雑だとの批判もあるが、それ以上にルールを曲げてまで『人気選手』を優遇しようとしたATPへの反発も大きかった。同胞の先輩でもあるM・サフィン(ロシア)は、「言語道断。特に、コロレフのような若手が、ATP幹部の決定で一方的に権利をそがれるのは許せない。」と抗議。L・ヒューイット(オーストラリア)も、デル・ポトロが棄権すればコロレフの8強進出が決まることを理解していたと言い、「ルールを大会途中に変更するなんて、あってはならないこと。」と激怒した。

また、従来のトーナメント形式だと1回戦に敗れればそこまでだったが、ラウンドロビン形式ではそれでもまだベスト8進出の可能性が残るということに、選手の中では早々から疑問の声も上がっていた。
R・フェデラー(スイス)は、「トーナメント形式こそテニスにふさわしいスタイル。いい日もあれば悪い日もある。悪い日に当たればそれまで。それがテニスだ。『今日は負けても大丈夫。』という心構えで臨んで面白いプレーが披露できるだろうか?」とコメント。A・マレー(英国)も「恩恵を受けるのは上位選手。初戦で負けても優勝できるなら、初日にギアを上げる必要もなくなる。例えばフェデラーがラウンドロビンで負けたらどう思う?これまでは彼が負けるのは一大事だったけど、ラウンドロビンだとトップ選手が負けることの重大さが失われる。」と自身のウェブサイトで語っていた。

ドビエルス氏は、この一件の後、「新たな試みを行うには失敗が付き物。今回は問題が発生したが、大事なのはそれを教訓として今後に活かすことだ。この形式に批判が多いのは承知しているが、一方でファンや大会開催者の多くが歓迎しているのも事実。ルールについてもあらゆる状況を想定して策定したが、実際に何が起こるか、それにどう対応するかは、やってみないとわからない点もある。それが実験というものだ。」と弁明していた。

しかし、その後外部を含めた調査を行い、ATPは正式に採用を見送ることを決定。ドビエルスは、「意見ではなく、事実に基づいた決定をした。テニスという競技を成長させるために試行錯誤することを話し合ってきたが、ファンの視点を持って、全ての利害関係者、特に選手や大会の意見を活かして決めた。」と表明した。「上手くいったものもあれば、そうでないものもある。今回の実験で学ぶことは多かった。今度も男子プロテニスの繁栄に役立つ方法を模索していく。」

ATPによると、今回の試験採用で浮き彫りになった課題は次の4つ。(1)32選手が入り組んでおり、混乱を招いたこと、(2)ラウンドロビンから誰が勝ち抜けるかを決めるのが複雑だったこと、(3)メディアの報道にも支障をきたし、ファンも試合結果を理解しづらかったこと、(4)消化試合や棄権があった場合、上位進出を自分の手で決められないという選手の一番関心を示す部分のルールが文書化されていなかったこと。
一方で、導入の目的だった『地元選手や人気選手の試合観戦の機会を増やすこと』、『目玉選手を大会を通じて目立たせること』、『テレビ放映スケジュールを容易にし、より促進させること』は、一定の成果をあげたといえる。

ATPは2008年、フェデラーやR・ナダル(スペイン)A・ロディック(アメリカ)やマレー、ブレークら人気選手を起用した『FEEL IT』というキャンペーン(http://www.atptennis.com/1/en/2007news/feelit.asp)を世界中で展開していくという。反省を元に、次々と新しい挑戦を試みるATPの成功に期待したい。

(2007年12月5日11時35分)
その他のニュース

4月27日

【告知】内島萌夏vsペグラ (12時06分)

逆転勝ちに気付かずベンチ戻る珍事 (11時08分)

錦織圭に快勝、2年連続3回戦へ (10時04分)

憧れジョコ撃破「言葉にできない」 (8時38分)

ジョコ 今季4度目の初戦敗退 (7時40分)

4月26日

柴原瑛菜 伊藤あおい破り決勝へ (22時31分)

河内一真/徳田廉大組が優勝 (21時20分)

錦織圭 ストレート負けで2回戦敗退 (19時13分)

【1ポイント速報】錦織圭vsシャポバロフ (18時02分)

綿貫陽介 世界185位に屈し準決勝敗退 (12時59分)

世界70位 上位選手に驚異の勝率 (12時09分)

過酷すぎ?前週Vも初戦で棄権 (10時40分)

内島萌夏 次戦は世界3位に決定 (9時29分)

ズベレフ 完勝で3度目Vへ好発進 (8時22分)

4月25日

松田康希ら 4強出揃う (23時18分)

伊藤あおいと柴原瑛菜が激突 (22時33分)

内島萌夏 初の「WTA1000」3回戦へ (21時51分)

【1ポイント速報】内島萌夏vsジャバー (19時53分)

試合後の“フェイント”に怒り握手拒否 (17時59分)

18歳 快勝で初戦突破 (16時06分)

出産と大怪我から復帰し強豪撃破 (15時43分)

綿貫陽介 第3シード撃破し4強 (13時43分)

大坂なおみ 9年半ぶり下部大会出場 (12時01分)

錦織圭 現役8人目の快挙 (11時03分)

ジョコ「プレー続ける理由は…」 (10時09分)

世界2位 19歳に辛勝で雪辱 (8時36分)

西岡良仁「バカみたい」不満吐露 (7時38分)

【動画】ジョコビッチ 初戦敗退、24歳アルナルディ 勝利の瞬間! (0時00分)

4月24日

17歳園部八奏ら 日本勢3名が8強 (22時52分)

アルカラス 負傷により欠場 (21時53分)

錦織圭「500勝までいけたら」 (21時02分)

錦織圭 アジア勢初の450勝達成 (20時10分)

【1ポイント速報】錦織圭vsブキッチ (19時00分)

西岡良仁 マドリッドOPを棄権 (18時20分)

綿貫陽介 2時間半超の死闘制し8強 (16時38分)

38歳モンフィス 大会最年長勝利 (15時14分)

大坂なおみ 敗退も「落ち込まない」 (12時05分)

【中止】西岡良仁vsベルグス (10時30分)

内島萌夏 逆転勝ちで初戦突破 (8時28分)

福田創楽・住澤大輔ら 初戦突破 (7時00分)

【動画】チチパス 逆転勝ちに気付かずベンチ戻る珍事 (0時00分)

【動画】錦織圭 世界30位シャポバロフにストレート負け、試合終了の瞬間 (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!