（スペイン、マドリッド）
ムチュア・マドリレーニャ・マスターズ・マドリッド（賞金総額３００万ドル）は土曜日に準決勝を行い、ノーシードから勝ち上がったＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）が第３シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）を6-4, 7-6(7-4)のストレートで下し、見事決勝進出を決めた。
ナルバンディアンは「今日の自分のプレーは非常によかった。昨日と同じぐらいよかったよ。」と話した。「ジョコビッチのサービスはよく、プレーもとてもよかったけど、自分もコンスタントなプレーを続けて、サービスは昨日よりよかった。それが功を奏したね。明日の決勝でも今日と同じようなプレーができればいいと思っている。」
現在世界ランク２５位のナルバンディアンは今季初の決勝進出。今大会は絶好調で、２回戦で第９シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）を下すと、準々決勝では第２シードのＲ・ナダル（スペイン）を倒した。決勝では世界王者で第１シードのＲ・フェデラー（スイス）と対戦する。フェデラーは準決勝でＮ・キーファー（ドイツ）を6-4, 6-4のストレートで下した。
ジョコビッチは「ナルバンディアンは勝利に値すると思う。彼のプレーは僕のプレーを上回っていた。」と勝者を称えた。「時には冴えないプレーの日もあるさ。ナルバンディアンのプレーは乗っていた。今週はナダルを含めて強豪を倒してきているからね。彼には自信があったし、それは外から見ていても分かったと思う。」
２００４年の今大会で準優勝しているナルバンディアンは、決勝でツアー通算６勝目、２００６年５月のエストリルの大会以来の優勝を目指す。ナルバンディアンのフェデラーとの対戦成績は６勝８敗で、２００２年から２００３年にかけて５連勝したが、その後は１勝８敗と負け越しており、現在は４連敗中。最後に勝利したのは２００５年のマスターズカップとなっている。
ナルバンディアンは「フェデラーに対してはいいプレーをしなくてはならない。それだけだ。」と話した。「彼（フェデラー）は弱点がなく、素晴らしい選手。世界１位だね。彼に勝ちたければ、全てを完璧にこなさなければならない。攻撃して、リターンもね。彼を倒すには正確さが要求される。」
今大会の昨年の覇者でツアー５１勝を誇るフェデラーは、今季の成績は５８勝６敗で、今大会だけでも１４勝２敗と驚異的。フェデラーは決勝で今季７勝目を目論む。フェデラーは「このナルバンディアンとの決勝は特別なものになるね。僕たちは全米ジュニアの決勝で争った仲だから、長い間お互いを知っている。これまでタフな試合を何度もやってきた。」「彼との対戦が楽しみだ。今大会では素晴らしいプレーを続けているので、明日も気は抜けない。」と述べた。
今大会の優勝賞金は４８万ドル。
（2007年10月21日8時52分）
“親友”ペア 逆転負けで初戦敗退 
