男子テニスの6月16日付ATP世界ランキングが更新され、上位トップ10のうち9選手が20代で、6選手が2001年以降に生まれた選手となった。そのなかで、38歳の
N・ジョコビッチ(セルビア)は唯一の30代として依然として世界ランク5位につけている。
>>大坂 なおみvsサムソノヴァ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ、サバレンカ、ガウフら ベルリン テニスOP組合せ<<この日更新された世界ランキングでは、前週のボス・オープン(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)で4強入りした22歳の
B・シェルトン(アメリカ)が世界ランク10位となり、自身初のトップ10入りを果たした。
この結果、上位トップ10のうち9選手が20代で、さらにそのうち6選手が2001年以降に生まれた選手となった。
「BIG4」と呼ばれる
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、
A・マレー(イギリス)の4選手が圧倒的な強さで長らく席巻していた男子テニス界だが、時代は進みジョコビッチ以外の3選手はすでに引退。
現在のテニス界は23歳で世界ランク1位の
J・シナー(イタリア)と22歳で同2位の
C・アルカラス(スペイン)を筆頭に若手の台頭が著しく、世代交代が進んでいる。
今月行われた全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)決勝の舞台に立ったのも、現在のテニス界を牽引しているシナーとアルカラスだった。両者は同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘を繰り広げ、最終的にアルカラスが2セットダウンから逆転勝ちを収めて大会2連覇を達成した。
これで直近6度の四大大会ではシナーが3勝、アルカラスが3勝を挙げている。
この2トップだけでなく、トップ10には23歳で世界ランク6位の
J・ドレイパー(イギリス)、23歳で同7位の
L・ムセッティ(イタリア)、22歳で同9位の
H・ルーネ(デンマーク)、22歳で同10位のシェルトンが名を連ねており、若手が上位に続々と進出している。
一方、これに押し出される形となったのがトップ10経験のある中堅世代。現在、29歳の
D・メドベージェフは世界ランク11位、26歳の
A・デ ミノー(オーストラリア)は同12位、27歳の
F・ティアフォー(アメリカ)は同13位、27歳の
A・ルブレフは同14位、26歳の
C・ルード(ノルウェー)は同16位、29歳の
K・ハチャノフは同22位、26歳の
S・チチパス(ギリシャ)は同25位、28歳の
H・フルカチュ(ポーランド)は同29位となっている。
さらに、ベテラン選手も徐々に世界ランキングを落としており、現在34歳の
G・ディミトロフ(ブルガリア)は世界ランク19位、38歳の
G・モンフィス(フランス)は同42位、35歳の
錦織圭は同66位となっている。
そんな中、四大大会24勝を誇る38歳のレジェンド・ジョコビッチは、今季マッチ21勝8敗と”ジョコビッチにしては”物足りない成績でありながら、先月のゴーネット・ジュネーブ・オープン(スイス/ジュネーブ、レッドクレー、ATP250)でツアー100度目の優勝を達成し、四大大会では2大会連続で4強入りを果たすなど気を吐いている。
今週更新された世界ランキングは、上位トップ10のうち半数以上となる6選手が2001年以降生まれとなり、世代交代の波を顕著に感じるものとなったが、一方で未だ世界ランク5位に位置している38歳のジョコビッチの異次元さにも気づかされるものとなった。
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