女子テニスのHSBC チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、WTA500)は15日、シングルス決勝が行われ、予選勝者の
T・マリア(ドイツ)が第8シードの
A・アニシモワ(アメリカ)を6-3, 6-4のストレートで下し、ツアー大会で約2年2ヵ月ぶり4度目の優勝を果たすとともに、WTA500の大会では史上最年長でのタイトル獲得となった。
>>【動画】2児の母 37歳マリアがツアー4度目V!勝利の瞬間!<<37歳で2児の母であるマリアはこれまでに3度のツアー優勝を飾っていた。
4度目のツアータイトル獲得を目指した今大会は、予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると、1回戦で
L・フェルナンデス(カナダ)、2回戦で第6シードの
K・ムチョバ(チェコ)、準々決勝で第4シードの
E・ルバキナ(カザフスタン)、準決勝で第2シードの
M・キーズ(アメリカ)破る快進撃で決勝進出を果たした。
一方、23歳のアニシモワは準決勝で第1シードの
ジェン・チンウェン(中国)を下しての勝ち上がり。
決勝の第1セット、マリアはスライスを多用しアニシモワの強打を封じて主導権を握る。積極的に攻撃を仕掛けながらもアンフォーストエラーをわずか3本に抑えるという安定したプレーを披露したマリアは、1度ブレークを許したものの、自身は2度のブレークを奪い先行する。
続く第2セットでマリアは序盤に2度のブレークに成功し4-1とリードを広げる。第6ゲームで1度ブレークを返されたものの、迎えたサービング・フォー・ザ・マッチをものにし、ツアー大会で約2年2ヵ月ぶり4度目の優勝を果たした。
この勝利により、マリアはWTA500の大会でタイトルを獲得した史上最年長の選手となった。
表彰式でマリアは「家族全員でこのトロフィーを勝ち取った」と喜びを明かした。
「私は37歳で、今日このトロフィーを手にした。これは私にとって本当に大きな意味があるわ。みんなはいつもこう言うの。『もう引き際じゃない?あなたはもう年だから…』 とか、いろいろな理由をつけて。でも私は、この年齢でも大きなトロフィーを勝ち取れるという良い例だと思う。この大会で優勝できたことを本当に誇りに思っている。なぜなら、私はずっと信じていたし、夫も同じように信じていてくれたから。だから私たちは前に進み続けられた。大きな大会で勝てる、素晴らしいプレーができるって、ずっと信じていた」
「私たちにとって、本当に特別な瞬間。まるで家族みんなで一緒にいるような気持ちだわ。私たちは一緒に過ごし、一緒に取り組んでいる。だから、私1人が勝ったというわけではなくて、家族全員でこのトロフィーを勝ち取ったの」
「2022年にウィンブルドンでプレーした時も、もちろん一球一球全力で戦っていたけど、あの時は少し疑いもあった。でも今週は本当に自信を持ってプレーできた。最初のポイントから最後のポイントまで、自分を信じていた。すべての試合で、勝てると信じていたわ」
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