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ジョコやマレーの復帰を警戒

男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は17日、グループ・ピート サンプラスのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第4シードのD・ティーム(オーストリア)は第7シードのD・ゴファン(ベルギー)に4-6, 1-6のストレートで敗れ、初の準決勝進出とはならなかった。

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「今日は最悪だった。彼(ゴファン)は安定したプレーをしていて、自分はミスを重ねた。だから負けた」

この日の敗戦は、ティームの今季後半を象徴する内容だった。

今年はリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)で優勝し、ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)ではマスターズ初の決勝進出。さらに全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)2年連続4強進出と、充実したシーズン前半を送っていた。

しかし、ハードコートシーズンに入るとシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード、ATP500)とロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)でマッチポイントを握ってからの敗戦を喫し、16強へ進出した全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以降もリードからの負けが続いた。

Nitto ATPファイナルズ準決勝進出の最後の1枠をかけた大一番、ティームは序盤でゴファンからブレークに成功し、ゲームカウント3-0とリードする好スタートを切った。だが、そこからはミスを連発して第1セットを落とすと、第2セットは一気に失速。第2ゲームから6ゲームを連取され、1時間11分で力尽きた。

「いいスタートを切った。そして悪いミスを何本かしてしまうと、彼を生き返らせてしまった。悪いプレーをしてしまったら負ける。いい戦いをしなければならないけど、今日はそれができなかった」

今年は世界ランキングで自己最高の4位へ浮上したティームは、現在休養中のN・ジョコビッチ(セルビア)A・マレー(イギリス)について「彼等が戻ってきたら、難しくなるだろう。でも、彼等の復帰はテニス界にとって素晴らしいこと。確実に高いランキングを維持するのは難しくなる」と警戒したコメントを残した。

「個人的に、彼等の復帰は気にしてはいない。普通に考えて大きなタイトルは取りづらくなるだろうし、高いランキングにいることも難しくなると思う。なぜなら、彼等は素晴らしい選手だから」

一方、ATPファイナルズで初の4強入りを決めたゴファンは、準決勝で第2シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する。6年ぶり7度目の優勝を狙うフェデラーはグループ・ボリス ベッカーを3戦全勝で1位通過している。

今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。

獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。

【グループ・ピート サンプラス】
(1)R・ナダル(スペイン) 棄権 0勝1敗
(4)D・ティーム 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ(ブルガリア) 3勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝2敗

【グループ・ボリス ベッカー】
(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ(ドイツ) 1勝2敗
(5)M・チリッチ(クロアチア) 0勝3敗
(8)J・ソック(アメリカ) 2勝1敗

ナイキ




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