男子テニスで世界ランク2位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は5日、これまで長年自身のチームとしてツアーを共に戦い、数々の功績を築き上げてきたコーチのM・ヴァイダ、フィットネス・コーチのG・フィル=グリッチ、理学療法士のM・アマノビッチとの契約を相互同意の元、モンテカルロ・ロレックス・マスターズをもって終了することを自身の公式サイトで明らかにした。
ジョコビッチとチームのメンバーは、ジョコビッチのテニスの細かい分析をし、ここ数カ月の成績、そして個々の個人的な今後の計画などの話し合いを持った後、関係を終了する決断に至った。
ここまで素晴らしいチームとしての功績がありながら、ジョコビッチ自身は何らかの変化が必要だと感じており、彼の今後のテニス向上へ向けて新たなエネルギーの注入が必要だと感じていた。
ジョコビッチは「マリアン(ヴァイダ)、GG(フィル=グリッチ)、そしてミリャン(アマノビッチ)が注いでくれた友情、プロフェッショナリズム、目標へ向けての献身的な努力には永遠に感謝している。彼等のサポートがなかったら、プロとしてここまでの成功を収めることは出来なかったかも知れない」
「彼等は私の夢の達成に向けて、自身の生活のほとんどを費やしてくれたし、彼等はいつも私を牽引し後ろ盾をしてくれていたのは周知の事実。今回の決断は簡単なものではなかったが、我々皆が何らかの変化が必要だと感じていた。彼等は家族であり、それは今後も変わることはない」と想いを綴っていた。
長年、ジョコビッチのコーチだったヴァイダは、他のチームメンバーを代表し、ここまで長い間共に過ごした時間と素晴らしい協力に感謝の気持ちを表していた。
「ノヴァーク(ジョコビッチ)と過ごした時間は人生そのもののように感じている。我々も信じられないような功績を成し遂げた一員であり、彼の夢のために人生を注いできた。チームに新しいエネルギーが必要な時がきたと認識する時が訪れた。ノヴァークはより一層の成績を残せる選手であり、そうなると確信している。もちろん今後も我々は彼の力になり、会ったり交流したりするだろう。なぜなら、我々は家族になったのだから」
ジョコビッチは今回の「衝撃的な治療法」によってより良い結果をもたらすことを信じていると加えている。
また、今後新しいコーチを迎え、より強いチームを作ると考えているものの、急ぎたくはないと語っている。
「より強く、より万全になって世界のトップへ戻る道を見つけたい。今回の決断にはとても自信を持っており、プロとして関わっていく正しい人を探すことに時間をかけたいと思っている」
最後に「この長年のツアーでの生活で日々何をしなければならないかは熟知している。次の決断へは急ぎたくない。家族とマネージメントのサポートのもと、しばらくは1人でツアーをまわる。最適な人物を見つけられた時は公表する」と締めくくった。
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