男子テニス世界ランク5位の
錦織圭が、1月16日に開幕する全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でグランドスラム初制覇を狙う。
2016年に錦織は数々の功績を残した。
マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)とロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、 ATP1000)で決勝へ進出し、初のマスターズタイトルまであと一歩に迫った。リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)は日本勢96年ぶりの銅メダル獲得、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では準々決勝で世界ランク2位(当時)の
A・マレー(英国)を破り2年ぶり2度目の4強入りを果たした。
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さらにキャリア通算300勝達成、自己最多の58勝でシーズンを終えた錦織は、国内のイベントで「これから大きな大会で活躍する必要がありますし、特にグランドスラムでベスト4・決勝に入っていければランキングも上がると思う」と飛躍を誓った。
コーチの
M・チャン(アメリカ)は「2017年はマスターズで、まずは1勝。グランドスラムの優勝をしてほしい」と期待を寄せている。
錦織にとって全豪オープンはグランドスラムで初の8強入りを果たした思い出の地。2012・2015・2016年に準々決勝へ進出しており、グランドスラムの中でも相性の良い大会となっている。
12月に行われた「INTERNATIONAL PREMIER TENNIS LEAGUE(インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)」(以下、IPTL)では「本当に強くなっているんだなと感じました」とコメントするように、自身のテニスに手応えを得ている錦織だが、グランドスラムの頂を手にするには、現在男子テニス界を席巻する世界ランク1位のマレーやジョコビッチらを倒さなければならない。
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2016年の全豪オープンはジョコビッチが決勝でマレーをストレートで下し、連覇達成と同時に大会6度目の優勝を飾った。
その他では世界ランク3位の
M・ラオニッチ(カナダ)、2014年に全豪制覇の
S・ワウリンカ(スイス)も錦織の前に立ちはだかる。
さらに2016年シーズンは膝の怪我によりウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以降全大会を欠場した
R・フェデラー(スイス)の復活にも注目が集まる。元世界ランク1位のフェデラーは2012年のウィンブルドン以降、グランドスラムでの優勝から遠ざかっており、11月7日付の世界ランキングでは16位へ後退。2002年の10月以来14年ぶりにトップ10から転落している。
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若手では
D・ティエム(オーストリア)、地元オーストラリアの
N・キリオス(オーストラリア)や
L・プイユ(フランス)、
A・ズベレフ(ドイツ)、復活を遂げた元世界ランク4位のJ・デル ポトロらにも注目が集まる。
WOWOWでは全豪オープンを16日から29日まで連日生中継し、大会第1日目は午前8時30分から無料放送する。
■WOWOW番組情報■
全豪オープンテニス2017
2017年1月16日(月)~1月29日(日)連日生中継※大会第1日無料放送
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