男子テニスで
N・ジョコビッチ(セルビア)、
R・フェデラー(スイス)、
A・マレー(英国)、
R・ナダル(スペイン)のBIG4と言われるトップ選手達の対抗馬として世界ランク5位の
錦織圭(日本)、全仏オープンでグランドスラム2勝目をあげた
S・ワウリンカ(スイス)、同6位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)らが位置する。さらに注目すべきなのが、錦織より下の世代である。
現在25歳の錦織よりも年下なのが、24歳の
M・ラオニチ(カナダ)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)、
D・ゴファン(ベルギー)。その下の世代が20歳の
N・キリオス(オーストラリア)、22歳の
J・ソック(アメリカ)と
B・トミック(オーストラリア)、21歳の
D・ティエム(オーストリア)と
J・ヴェセリ(チェコ共和国)、19歳の
T・コキナキス(オーストラリア)、18歳のB・コリッチと
A・ズベレフ(ドイツ)。
キリオスは、昨年のウィンブルドン4回戦でナダルを破る金星をあげてグランドスラムベスト8進出。今年もその勢いは止まらず、全豪オープンで四大大会2度目の8強入り、さらにマドリッド・マスターズではフェデラーを破った。
少し気性が荒いキリオスだが、スーパープレーを披露することが多く、観客を味方につけて盛り上がっていくと手がつけられなくなる。
実際にフェデラーやナダルらトップを倒すことも起きており、世界ランキングも自己最高の25位まで上げてきている。
さらに脅威となりうるのがアメリカ期待のソック。2003年の全米オープンで優勝した
A・ロディック(アメリカ)を彷彿とさせるようなフォアハンドのフォームが特徴的。そのスイングスピードは驚異的に速く、強烈なスピンをかける。
今年の米男子クレーコート選手権ではツアー初優勝、さらに先日まで行われた全仏オープンではグランドスラム初の4回戦進出を果たし、今波の乗っている1人。全仏オープンでベスト16入りした選手の中でも22歳のソックが一番年下だった。
21歳のティエムは、全仏オープン開幕直前の大会でツアー初優勝。昨年のマドリッド・マスターズではワウリンカに勝利した。
また、18歳のコリッチは全仏オープンでベテランの
T・ロブレド(スペイン)をフルセットで下し、グランドスラム初の3回戦進出を果たした。今年のドバイ大会ではマレーを破る金星をあげている。
19歳のコキナキスも全仏オープンで四大大会初の3回戦進出を決めた1人。2回戦では2セットダウンからの大逆転で勝利した。
全仏覇者のワウリンカが準々決勝でフェデラーを破り、決勝ではジョコビッチの生涯グランドスラム達成を阻止。さらにナダルは10年ぶりに2桁台の10位までランキングを落としている今、BIG4が崩れ始めている。
錦織を含めた新たな選手達がグランドスラムの栄冠を手にする日も遠くはない。
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