男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は11日、男子シングルス1回戦が行われ、21歳の
D・ティエム(オーストリア)が地元選手の
S・ボレッリ(イタリア)を7-6 (7-4), 7-6 (7-5)と2度のタイブレークの末に下し、2回戦進出を決めた。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、第1セットは両者ブレークチャンスを与えないサービスゲームを展開し、タイブレークの7-4の末にティエムが先取。第2セットでは両者1度ずつブレークに成功してこの試合2度目のタイブレークとなり、2度のタイブレークを共に制したティエムが1時間59分で勝利をおさめた。
2回戦でティエムは、元世界ランク6位で第12シードの
G・シモン(フランス)と対戦する。
今回ティエムは初めて同大会に出場しており、3月に行われたマイアミ・オープン男子では準々決勝で
A・マレー(英国)に敗れるもマスターズ初のベスト8進出を果たした。
現在は世界ランク49位だが、9月には自己最高位36位を記録しており、昨年4月に行われたムチュア・マドリッド・オープンでは予選から勝ち上がり、本戦2回戦で
S・ワウリンカ(スイス)を破る金星を上げ一躍注目を集めた。
また、昨年の全米オープンでは
E・ガルビス(ラトビア)、
F・ロペス(スペイン)らを破り4回戦進出を果たしており、次世代のトップ10選手候補と言われ、今後の活躍に期待が集まる若手。
一方、敗れた地元選手のボレッリは、昨年のウィンブルドン3回戦で
錦織圭(日本)と対戦し、敗れるもフルセットと接戦を演じた。今季は2月に行われたオープン13で、
M・ラオニチ(カナダ)をフルセットの末に下す活躍を見せた。
しかし、今回は21歳のティエムに敗れて地元の大会で初戦敗退となった。
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