テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は28日、男子シングルス2回戦が行われ、
J・ソック(アメリカ)が
P・カレノ=ブスタ(スペイン)との若手対決を6-7 (2-7), 7-6 (7-4), 6-1, 7-6 (7-4)の逆転で制した。1回戦で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をストレートで破ったソックの勢いが止まらない。
今回の勝利で、ソックは全仏オープン2年連続の3回戦進出を決めた。
この日、ソックのプレーは時折乱れる事があった。ダブルフォルトは13本も犯し、凡ミスは78本を記録。
しかし、ミスをカバーしたのは強力なフォアハンドと、直線的で大砲のようなバックハンドだった。ウィナーの数はカレノ=ブスタの47本に対し、ソックは67本。特に肘を引くフォアハンドのフォームは、先輩
A・ロディック(アメリカ)を彷彿とさせる。
また諦めが早い一面もあるソックは、カレノ=ブスタの決め球を見送る事もあり、1球も諦めない
R・ナダル(スペイン)や
A・マレー(英国)らとは対照的。ここもソックの魅力の1つと言える。
豪快なフォアハンド、時速200キロを超えるサービスを武器に、第4セットのタイブレークでソックは主導権を握った。マッチポイントで、最後カレノ=ブスタのショットがアウトして勝利が決まった瞬間、ソックは陣営に向かって雄叫びをあげた。
グランドスラムで3回戦進出が自己最高のソックは、四大大会初の4回戦進出を狙う。4回戦では18歳のB・コリッチと対戦する。コリッチは2回戦で第18シードのベテラン
T・ロブレド(スペイン)をフルセットで下しての勝ち上がり。
22歳のソックは、今年の米男子クレーコート選手権決勝で先輩
S・クエリー(アメリカ)を下してツアー初優勝を飾り、さらに自信を深めている。
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