テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は28日、男子シングルス2回戦が行われ、ノーシードの18歳
B・コリッチ(クロアチア)がシードダウンを演出した。第18シードの
T・ロブレド(スペイン)を7-5, 3-6, 6-2, 4-6, 6-4の大激闘の末に下し、四大大会初の3回戦進出。この日はコリッチら若手の活躍が光った。
今年のドバイ大会でコリッチは、今季好調の
A・マレー(英国)から勝利をあげている。
ガッツあるプレーに加え、ストロークの精度も高く、今後トップに上がってくる素質は十分にあるコリッチ。
28日は、19歳
T・コキナキス(オーストラリア)も2セットダウンからの大逆転勝利をおさめている。
ジュニア時代からコリッチは、コキナキス、
N・キリオス(オーストラリア)、
西岡良仁(日本)、
A・ルブレフ(ロシア)らと世界のトップを目指してきた。
この日は持ち前のガッツ溢れるプレーで、ベテランのロブレドをねじ伏せた。
64本もの凡ミスを犯すロブレドの隙をつき、15度あったブレークチャンスから8度のブレークに成功。
勝敗がかかるファイナルセットでは、終盤でバックハンドのリターンエースを決めるなど、ロブレドにプレッシャーをかけ続けた。最後はロブレドのフォアハンドがアウトし、激闘に幕が下りた。勝利の瞬間、コリッチは陣営に向かい大きなガッツポーズ、喜びを爆発させた。
トータルポイントはコリッチの153に対してロブレドは151と僅差だった。
グランドスラム初の4回戦進出を狙うコリッチは、3回戦で
J・ソック(アメリカ)と
P・カレノ=ブスタ(スペイン)の勝者と対戦する。22歳のソックは、1回戦で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をストレートで破り、勢いに乗っている。
一方、敗れたロブレドは試合後、コリッチに主審への握手を先にさせる紳士さを見せた。
33歳のロブレドは元世界ランク5位の実力者。クレーコートでのプレーを得意としており、美しい片手バックハンドと、スピンが効いたフォアハンドが特徴的。2013年の全仏オープンでは3試合連続の2セットダウンからの大逆転勝利おさめ、ベスト8進出を果たしていた。
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