男子テニスで世界ランク3位の
R・ナダル(スペイン)は、移動式屋根を新設されたマーガレット・コート・アリーナのお披露目として14日、『ファスト4』と呼ばれる新しいルールで行われたチャリティ・エキシビションに登場した。
19曜日から始まる全豪オープンの会場であるメルボルン・パークで、これが3つ目となる移動式屋根が設置されたスタジアムには、7,500人ものファンが詰めかけナダルのエキシビションを観戦し、障害のある若者を支援するために設立されたラファエル・ナダル・ファンデーションへの活動に参加していた。
オーストラリアで発案された『ファスト4』と言うルールは、選手に取ってもファンに取ってもより早い展開で試合が行われる。特徴的なルールとしては、デュースはなくサドンデス方式を使用し、ネットインのサービスもそのまま続けられ、4ゲームを先取した時点でセットが終了する。
ドライアイスから白い煙が沸き起こり、大音量で音楽も流れる中で行われたこのエキシビション。ナダルは明らかにこの新しいフォーマットの試合を楽しんでいた。時おりファンへ向けてジョークを飛ばしたり、サービスを打つ瞬間に言葉をかけてサービスを妨害しようとしたファンへ向かってボールを投げ込むなど、ファンとの交流も楽しんでいた。そして自身のスマートフォンで自分自身を撮影する場面も見られた。
昨年ナダルは、ウィンブルドン直後に右手首の負傷から約3ヶ月のツアー離脱を余儀無くされ、9月に復帰するも虫垂炎を患い、11月に手術を受けたためにツアー最終戦を欠場せざるを得なかった。
そんなナダルだが、メルボルン・パークへ訪れてからは元気に練習する姿が見られ、体調への不安を払拭していた。
「これがテニス人生で3度目となる怪我からの復帰。それがどんなものになるかは、やってみないと分からない。」とナダルは率直な気持ちを明かしていた。
水曜日の夜に行われたこのエキシビションでナダルは、地元オーストラリア出身で元世界ランク8位の
M・フィリプーシス(オーストラリア)を15分で下し、同胞の
F・ベルダスコ(スペイン)からも勝利を飾っていた。
ベルダスコはその日の昼には、会場の近くのクーヨンで行われているエキシビションのクーヨン・クラシックに出場しており、
G・シモン(フランス)と対戦し勝利を飾っていたが、親交の厚いナダルのために駆け付けていた。
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