男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード、賞金総額494,310ドル/優勝賞金8万ドル)に単複共に出場していた世界ランク5位の
錦織圭(日本)は、シングルスを大会3年連続ベスト4、ダブルスではATPツアー初の準優勝を果たして開幕戦を終えた。
今大会のシングルスに第2シードで出場となった錦織は、上位シードのため1回戦は免除で2回戦からの登場となった。
初戦となる2回戦は同世代の
S・ジョンソン(アメリカ)と対戦。第1・第2セットともに1度ずつブレークに成功し、最終ゲームではダブルフォルトなどのミスを犯した錦織だが、4度目のマッチポイントをものにしてジョンソンに勝利。
《錦織 今季初単は白星スタート》準々決勝では
B・トミック(オーストラリア)と対戦し、第1セットは終始主導権を握り、コートの中に入って早い展開で積極的に攻め、このセットを20分で先取。第2セットではトミックが調子を少し上げてくるも、安定したプレーでトミックを退け、同大会3年連続のベスト4進出を決めた。
《錦織 3年連続4強》大会初の決勝進出をかけて錦織は、準決勝で第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦。第1セットで錦織のアンフォーストエラー(凡ミス)はわずか2本。積極的にネットプレーを見せ、ファーストサービスでもラオニチを圧倒した。しかし、終始ラオニチのサービスゲームを崩すことが出来ず、3セットともタイブレークと最後までどちらが勝利するか分からない展開となった。
第1セットのタイブレークは先にラオニチがミスを犯し、錦織が先取。しかし、第2セットのタイブレークでは錦織がダブルフォルトという痛恨のミスを犯す。第3セットでも錦織が先にフォアハンドをアウトしミニブレークを許し、最後はラオニチにリターンエースを決められ、2時間33分に及ぶ大接戦をものに出来なかった。
《錦織 善戦するもラオニチに惜敗》ダブルスでは
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)と初めてペアを組んで出場。第2シードの
R・ボパンナ(インド)/
D・ネスター(カナダ)組、
C・グシオネ(オーストラリア))/
L・ヒューイット(オーストラリア)組、主催者推薦枠で出場の
G・ディミトロフ(ブルガリア)/
T・コキナキス(オーストラリア)組を下す活躍を見せ、ATPツアー初のダブルスで決勝進出を決めた。
しかし、決勝では
J・マレー(英国)/
J・ピアース(オーストラリア)組に1歩及ばず、大会初でATPツアー初のダブルス優勝とはならなかった。
《錦織組 初優勝ならず》大会初の決勝、ダブルスでは初優勝とはならなかったものの、シングルスでは1度もブレークを許さず、ファーストサービスが入った確率は3試合平均で約7割、スピードにおいては200kmを超えるサービスと、2015シーズンから新ラケットを使用してさらに進化した部分を見せた錦織。
今大会後は13日から行われるエキシビションのクーヨン・クラシック、そして今季最初のグランドスラムである19日からの全豪オープンに臨む。
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