男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード、賞金総額494,310ドル/優勝賞金8万ドル)は10日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)は
M・ラオニチ(カナダ)に7-6 (7-4), 6-7 (4-7), 6-7 (4-7)の大接戦の末に敗れ、同大会初の決勝進出とはならなかった。
両者は今回が6度目の対戦となり、錦織とラオニチの対戦成績は4勝2敗となった。
直近の対戦は、昨年10月に行われた楽天ジャパン・オープン決勝で、その時は錦織が接戦の末に勝利し、大会2年ぶりの優勝を飾った。
この試合、錦織はラオニチに試合を通して今大会最多の32本のサービスエースを決められた。
両者ともに3度のブレークチャンスがあったものの、それをしのいでサービスゲームを譲らない展開となった。
第1セットで錦織は、凡ミスはわずか2本。ファーストサービスが入った時に獲得するポイントの確率は95パーセント、ネットプレーでは6度前に出てすべてポイントに繋ぐという圧倒的な強さを見せる。しかし、ラオニチのサービスを崩すことが出来ず、タイブレークとなるも、先にミニブレークに成功した錦織が第1セットを先取する。
第2セットでは、第3ゲームでダブルフォルトを犯し、この試合初めてラオニチにブレークチャンスを与えるもそれをしのぐ。ラオニチにサービスエースを4本連続で決められる場面もあったが、錦織は焦ることなく自身のサービスゲームをしっかりキープし、2度目のタイブレークに入る。
タイブレークでもこのセットで3度目のダブルフォルトという痛恨のミスを犯し、ラオニチにミニブレークを与えて第2セットを落とす。
勝敗のかかる第3セットでは、第1ゲームでブレークチャンスがあった錦織はこれを活かすことが出来ず、ラオニチがサービスキープする。その後も両者は、サービスゲームを崩せず3度目のタイブレークへ。
タイブレークでは、錦織が7ポイント目でフォアハンドをアウトしミニブレークを許す。最後の11ポイントではラオニチにリターンエースを決められ、2時間33分で錦織が敗れた。
今大会は初戦となる2回戦で
S・ジョンソン(アメリカ)を下し、準々決勝で
B・トミック(オーストラリア)を圧巻のプレーで退け、ラオニチとの準決勝に駒を進めるも、大接戦をものに出来ず、大会初の決勝進出とはならなかった。
また、同大会のダブルスに錦織は
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)と初めてペアを組んで出場。9日に行われた準決勝では主催者推薦枠で出場の
G・ディミトロフ(ブルガリア)/
T・コキナキス(オーストラリア)組を下し、大会初で複でATPツアー初の決勝進出を決めており、明日決勝が行われる予定。
《錦織 複でATPツアー初の決勝》一方、勝利したラオニチは今大会、初戦となる2回戦で
M・ククシュキン(カザフスタン)、準々決勝で
S・グロス(オーストラリア)を下し、今回は準決勝で錦織に勝利し大会初の決勝進出を決めた。
また、ラオニチはトミックと組んで今大会のダブルスに出場しており、1回戦勝利するも準々決勝で敗れていた。
決勝でラオニチは、決勝で第1シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。
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