男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード、賞金総額494,310ドル/優勝賞金8万ドル)は8日、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
R・フェデラー(スイス)が主催者推薦枠で出場の
J・ミルマン(ロシア)を4-6, 6-4, 6-3の逆転で下して順当にベスト8進出を決め、苦戦を強いられるも今季初の試合を勝利で飾った。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、第6ゲームでフェデラーがミルマンにブレークチャンスを与えるが、それをしのいだ。第10ゲームではフェデラーのサービスゲームで0-40とセットポイント3本を許したが、ここからポイントを連取し、デュースへと持ち込む。しかし、フェデラーがドライボレーをアウトしてこのセットをゲームカウント4-6で落とす。
続く第2セットでは、フェデラーの角度あるサービスに対してリターンエースを決め、前に出てきたフェデラーの横を抜くショットや、大事な場面でダウンザラインを決めてくるミルマンのプレーに苦しめられる場面もあったが、第5・第7ゲームと2度ブレークに成功したフェデラーが第2セットをゲームカウント6-4で取り返す。
最終セットは両者サービスキープとなるが、第7・第9ゲームでブレークに成功したフェデラーが第3セットをゲームカウント6-3で制し、逆転で勝利をおさめた。
準々決勝でフェデラーは、主催者推薦枠で出場の
J・ダックワース(オーストラリア)と対戦する。
世界ランク2位のフェデラーは、昨年同大会2回戦で
J・ニエミネン(フィンランド)、準々決勝で
M・マトセビッチ(オーストラリア)、準決勝で
J・シャーディ(フランス)を下して決勝進出するも、決勝で
L・ヒューイット(オーストラリア)にフルセットの末に敗れ、準優勝に終わっていた。
《フェデラー準優勝の記事はこちら》フェデラーは昨シーズン、73勝12敗で5度のツアー優勝を飾っており、10月には2013年の5月以来、17ヶ月ぶりの世界ランク2位に返り咲いた。
11月の最終戦では、予選ラウンドロビンで
錦織圭(日本)、
A・マレー(英国)、
M・ラオニチ(カナダ)を下し、準決勝では同胞の
S・ワウリンカ(スイス)と対戦。ワウリンカに4度のマッチポイントを握られるも、フェデラーがそれをしのぎ、フルセットのタイブレークの末に勝利を飾り、決勝進出を決めた。
しかし、ワウリンカとの大接戦で腰を負傷したフェデラーは、
N・ジョコビッチ(セルビア)との決勝戦を試合が始まる前に棄権を申し入れ、3年ぶり大会7度目のタイトル獲得を逃した。
《フェデラー棄権の記事はこちら》その後行われたデビスカップ決勝では、最終戦で負った怪我で出場が危ぶまれたがスイス代表として出場。初日のシングルスで
G・モンフィス(フランス)に敗れるも、ワウリンカと組んで登場した2日目のダブルスで勝利をあげ、さらに3日目のシングルスで
R・ガスケ(フランス)を下し、チームを初優勝に導いた。
《デ杯初優勝の記事はこちら》昨シーズンを好成績で終えたフェデラーは今シーズン、世界ランク1位の奪還、グランドスラムでの優勝に期待がかかる。
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