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今年、テニスのグランドスラムであるウィンブルドンで1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を果たす快挙を達成した世界ランク2位で26歳のA・マレー(英国)。英国のヒーローとなったマレー、今後は昨年グランドスラム初優勝を飾った全米オープンで大会連覇を果たせるかに注目が集まる。
マレーは昨年の全米オープン決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し、7-6 (12-10), 7-5, 2-6, 3-6, 6-2の激闘の末に勝利、見事四大大会で初のタイトルを獲得した。それまではグランドスラム決勝の舞台へ4度進出するも準優勝に終わり、タイトル獲得に至っていなかった。
その決勝戦はマレーが2セットアップとするもセットカウント2-2となり、ファイナルセットへ突入。マレーは2セットオールに追いつかれ嫌な流れだったが、第1ゲームでジョコビッチのサービスゲームをブレークして勢いに乗り、2012年の全米オープン覇者となった。
マレーは第4セットが終わった直後にトイレット・ブレークを要求して、近くにある小さな個室へ入った。
その時について、以前マレーは「自分自身に問いかけたんだ。“どうしてグランドスラムの決勝戦で負け続けているんだろう。”ってね。鏡の前に立ち、自分の心の中の気持ちを変えなければならないって感じていたんだ。そして、大きな声を出して自分に話しかけたのさ。“お前は、この試合に負けないんだ”ってね。」と、話していた。
「あの時、ノヴァーク(ジョコビッチ)と対戦するまで4度のグランドスラム決勝戦で負けていて、おまけに1セットしか取る事が出来ずにもいた。どこを歩いても、タイトル獲得するまで、自分は本当のチャンピオンではないんだって心の底で思っていた。あの時の決勝戦の第4セットを落とした時も、とても悲観的に考えていて、自信もなくなっていたんだ。」
また、偶然にもマレーのコーチを務めているI・レンドル(アメリカ)も、現役時代にグランドスラム5度目の決勝戦で初のタイトルを手にしていた。
今年マレーは全米オープン前に、ロジャーズカップ男子とW&Sマスターズの2大会へ出場する予定。
グランドスラム初の決勝進出したのも2008年の全米オープンで、その時はR・フェデラー(スイス)に2-6, 5-7, 2-6の完敗を喫した。
これまでマレーの全米オープンでの戦績は29勝7敗。キャリア通算では413勝128敗。
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