テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は7日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第2シードの
A・マレー(英国)に4-6, 5-7, 4-6のストレートで敗れ、2011年以来2度目のタイトル獲得とはならなかった。世界ランク1位のジョコビッチは、これまでのグランドスラムで6度の優勝を飾っており、キャリア通算37大会でタイトルを獲得している。
この試合、1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりの地元優勝がかかるマレーへの応援が多い中、ジョコビッチはアウェーの中で戦った。
しかし、マレーの約2倍となる40本の凡ミスを犯してしまったジョコビッチは、自身のサービスゲームでマレーに7度のブレークを許してしまい、3時間9分で敗れた。
第3セット、マレーのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップのゲームで、ジョコビッチは40-0からデュースに戻す粘りをみせるも、マレーの勢いを止める事が出来ず、最後ジョコビッチがバックハンドをネットにかけてしまいゲームセットとなった。
「アンディ(マレー)、おめでとう。優勝者に相応しいプレーだった。そして、アンディの陣営の皆さんもおめでとう。」
「彼(マレー)のプレッシャーの凄さを、僕は理解出来る。皆に期待されて、アンディは大変だったと思う。僕も全力を尽くした。この決勝に出る事が出来て、本当に良かった。」
両者は今回で19度目の対戦となり、ジョコビッチはマレーとの対戦成績を11勝8敗と差を縮められた。
2011年のウィンブルドンで初優勝を飾ったジョコビッチは、その後に発表された世界ランキングで1位の座を手にした。しかし、翌年の同大会では準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れ2連覇を逃すと同時に、王者の座をフェデラーに譲ってしまった。
今年ジョコビッチは、全豪オープンでオープン化以降初となる3連覇達成と大会4度目の優勝を飾った。その後、全仏オープンでベスト4進出を果たすも、準決勝で
R・ナダル(スペイン)に激闘の末に敗れ、キャリア・グランドスラム達成とはならなかった。
今年のウィンブルドンで、ジョコビッチは1セットも落とさずにベスト4へ駒を進めた。準決勝では第8シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に4時間43分の大激闘を強いらるも、7-5, 4-6, 7-6 (7-2), 6-7 (6-8), 6-3で振り切り、マレーとの決勝へ駒を進めていた。
一方、マレーはジョコビッチに勝利した事により、グランドスラムで2度目のタイトルを獲得すると同時に、1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を果たす快挙を達成した。
【マレー vs ジョコビッチ 過去の対戦成績】
<2013年>・ウィンブルドン決勝 マレー 6-4, 7-5, 6-4 ジョコビッチ
・全豪オープン決勝 ジョコビッチ 6-7 (2-7), 7-6 (7-3), 6-3, 6-2 マレー
<2012年>・ATPワールド・ツアー・ファイナル ジョコビッチ 4-6, 6-3, 7-5 マレー
・上海マスターズ決勝 ジョコビッチ 5-7, 7-6 (13-11), 6-3 マレー
・全米オープン決勝 マレー 7-6 (12-10), 7-5, 2-6, 3-6, 6-2 ジョコビッチ
・ロンドンオリンピック準決勝 マレー 7-5, 7-5 ジョコビッチ
・ソニー・オープン男子決勝 ジョコビッチ 6-1, 7-6 (7-4) マレー
・ドバイ・デューティ・フリーテニス選手権準決勝 マレー 6-2, 7-5 ジョコビッチ
・全豪オープン準決勝 ジョコビッチ 6-3, 3-6, 6-7 (4-7), 6-1, 7-5 マレー
<2011年>・シンシナティ・マスターズ決勝 マレー 6-4, 3-0 (途中棄権) ジョコビッチ
・BNLイタリア国際男子準決勝 ジョコビッチ 6-1, 3-6, 7-6 (7-2) マレー
・全豪オープン決勝 ジョコビッチ 6-4, 6-2, 6-3 マレー
<2009年>・ソニー・オープン男子決勝 マレー 6-2, 7-5 ジョコビッチ
<2008年>・シンシナティ・マスターズ決勝 マレー 7-6 (7-4), 7-6 (7-5) ジョコビッチ
・ロジャーズ・マスターズ決勝 マレー 6-3, 7-6 (7-3) ジョコビッチ
・モンテカルロ・マスターズ3回戦 ジョコビッチ 6-0, 6-4 マレー
<2007年>・ソニー・オープン男子準決勝 ジョコビッチ 6-1, 6-0 マレー
・BNPパリバ・オープン男子準決勝 ジョコビッチ 6-2, 6-3 マレー
・マドリッド・マスターズ3回戦 ジョコビッチ 1-6, 7-5, 6-3 マレー
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