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女子テニスツアーのチューリッヒ・オープン(チューリッヒ/スイス、賞金総額60万ドル、ハード)は16日、シングルス2回戦残り6試合を行い、今大会まで3週連続優勝を果たすなど絶好調だった第1シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)がF・ペネッタ(イタリア)に7-5, 3-6, 3-6の逆転で敗れる大波乱が起きた。
世界ランク1位のヤンコビッチは、ここまで12試合連続勝利を飾っていたが、スケジュールが過密だったのか、本来のプレーを見せることが出来なかった。「ロボットじゃないし、体力にも限界があるわ。今日はもうエネルギーが残ってなかった。彼女(ペネッタ)はそこを突いてきたし、今日は彼女の方が良いプレーをしたのは事実よ。」と、疲労困憊だったことを語った。
26歳のペネッタは、過去5回の対戦で1度も勝利を上げられなかったヤンコビッチから嬉しい初勝利を飾り、先週のモスクワ大会の準々決勝で対戦した時のリベンジを果たした。「先週は、自分にあまり運がなかった。でも今日は、かなり攻撃的に攻めることができたわ。」と、自分のプレーに満足げだった。準々決勝ではK・シュレボトニック(スロベニア)と対戦する。シュレボトニックもこの日、第5シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を2-6, 7-6 (8-6), 6-3の逆転で退けて、ベスト8へ駒を進めた。
世界ランク4位で第2シードのA・イバノビッチ(セルビア)はM・バルトリ(フランス)を6-2, 6-4のストレートで下し、順当に8強入りを決めた。全仏オープンで自身初のグランドスラム優勝を果たしたイバノビッチだったが、その後はここまで6勝6敗とスランプに陥っていた。「数週間前から、以前の調子を取り戻している感触があって、徐々に良くなっているわ。あとはもうちょっと安定感が戻るだけだわ。」と、復調を実感していた。準々決勝では、S・アービッドソン(スウェーデン)との予選勝者対決を6-2, 6-1で制したP・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。
第4シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)もA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)との2回戦に臨んだが、3-6, 0-3とリードを許したところで、めまいを訴え試合続行が不可能となり、メディーナ=ガリゲスに8強の切符が舞い込んだ。メディーナ=ガリゲスは、ベスト4入りを掛けてV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。アザレンカはこの日、M・ニクルスク(ルーマニア)を6-0, 6-0のダブル・ベーグルの圧勝で下してのベスト8入り。
この日行われたダブルス準々決勝には、シュレボトニックと組んだ杉山愛(日本)が出場し、K・ヤンス(ポーランド)/A・ロソルスカ(ポーランド)組を2-6, 6-3, 10-6の逆転で下し、ベスト4進出を決めた。第2シードの杉山組は、鄭潔(中国)/S・ポン(中国)組を7-6 (9-7), 6-3で倒した主催者推薦のP・シュニーダー(スイス)/A・グローネフェルド(ドイツ)組と決勝戦への切符を争う。シュニーダー/グローネフェルド組は先々週のシュトゥットガルド大会で優勝を飾り、その勢いで勝ち上がっている。
今大会の優勝賞金は、シングルス9万5500ドル、ダブルス3万ドル。
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