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Vol.22 トスは前に上げすぎてはいけない!

あなたはセカンドサーブのトスアップ -とくにその位置や方向に対して- どのようなイメージを持っているだろうか。基本はあまり前に上げないこと。前に上げすぎると、セカンドサーブに不可欠なさまざまな動作が行ないにくくなるからだ。では、どの程度、上げればいいのか。その目安はあるのか。今回の特集では、スタンスとトスアップの位置という切り口で、セカンドサーブに迫ってみる。

着地点で見るセカンドサーブのトスアップ位置
トッププロは、サーブ&ボレーヤーでさえ、前に上げない

前に上げない3つのメリット
  • スピン系を打ちやすい
  • 威力も確保できる
  • 打球後のバランスを崩しにくい
誤解を恐れずに言えば「セカンドサーブではトスは前に上げてはいけない」というのが、今特集のテーマ。そのほうがいくつかの点でメリットがあるからだ。実際のトスアップ位置をサーブ&ボレーヤーの着地点から検証してみよう。

この特集のテーマはセカンドサーブ。一般愛好家ではセカンドサーブを悩みの種としている人は少なくない。今回はスタンスとトスアップの位置という切り口で、その悩みの実体に肉薄してみたい。最終的な目的はもちろんセカンドサーブを失敗しないことだが、そのためにはどのような動作や作業、そして準備が必要なのか。それらをスタンスの種類とトスアップの位置から考えてみたい。多くの読者にとって、今特集が悩み解決の糸口となれば幸いである。

まずはトスアップを見てみよう。セカンドサーブのトスアップについて読者はどのようなイメージを持っているだろうか。とくにその位置や方向に対してだ。ファーストサーブとまったく同じイメージの人はあまりいないとは思うが、ではどの程度、あるいはどのように変えているだろうか。

おそらく、初級から中級、中級から上級と腕が上がるほど、トスのイメージを変えている人の割合が高くなっているはずだ。プロにいたっては、ほぼ100%の選手がイメージを変えて打っているのが実際だ。では、ファーストとセカンドのトスアップはどのように違うのだろうか。

ファーストよりも後ろが基本

プロ、とくに男子プレイヤーの場合、セカンドでは、ファーストよりも後ろに上げるケースがほとんどだ。それがどのような動作や効果につながるのかについてはあとのページで詳述するが、ようはそのほうがスピンサーブを打ちやすいのだ。

具体的にどこに上げるかは、個性があるので一概には言えない。しかし相対的に、または程度問題として、ファーストより後ろなのは間違いない。実際、天性のサーブ&ボレーヤーでさえ、前に上げていないのが実情だ。このページの3人の連続写真を見てもわかるとおり、サーブ後の着地点はベースラインのすぐ前。ほとんど頭の真上にトスしているイメージだ。

かつてはマッケンローのように、ベースラインよりかなり前で着地するサーブ&ボレーヤーが多かった。打球後、前に倒れ込むようにフィニッシュするタイプだ。それぐらいトスが前だった。少しでも素早く前につめたいというのが、彼らの本能だったのだ。

しかし現在はあまりそのタイプはいない。今のサーブ&ボレーヤーは、早くネットダッシュすることよりもサーブの威力を重視する。パワーを「後ろから前」よりも、「下から上」に使っているのだ。だからトスはそれほど前でなくても構わない。またトスを前に上げすぎると、打球後にバランスを崩しやすくもなる。姿勢を維持するには相当の筋力、もしくはバランス・センスが不可欠で、今の選手はそのリスクを避けているのだ(そもそもサーブ&ボレーヤー自体が減少している)。

ここまで述べてきたように、セカンドサーブでは、あまり前にトスアップしないというのが、今のテニスの流れだ。次のページからは、その目的や効果を詳しく紹介することにしよう。

サーブ&ボレーヤーであるクライセックの着地点に注目

ルゼッドスキのスピン系サーブ
ビッグサーバーであり、サーブ&ボレーヤーでもあるルゼッドスキ。フラットだけではなく、スピンサーブでもスピードを備えていたのが彼の特徴だ。着地点から考えて、その彼のトスもあまり前とは言えない
ラフターのスピン系サーブ
典型的なサーブ&ボレーヤーのラフターでさえ、着地点はそれほど前になっていない。もちろん毎回同じ打ち方ではなく、ときには前に上げることもあるが、基本的にはほぼこのケースと同じはず。威力を重視した結果だ

「トスアップ位置の目安とは」>>

(テニスジャーナル 2005年1月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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