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Vol. 20 試合でも使えるミス矯正法



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本来ならば、試合中の技術的な変更はお勧めできない。かえって、技術的に不安定になりかねないからだ。しかし愛好家の場合、試合中に同じミスを繰り返してしまい、それを減らすために緊急措置として技術的な変更をせざるを得ないときがあるのもたしか。そこで今回は、急場をしのぐためのミス矯正法をショット別に紹介していくことにする。


ミス矯正法 グラウンド・ストローク@

ミス!01 バックアウトしてしまう

チェック! テイクバックでヘッドを下げる

まず最初に挙げたいミスは、バックアウトしてしまうケース。強いボールを打とうとして、それがベースラインを割ってしまうというミスだ。つなぐ意識の高い人には比較的少ないミスだが、自分から仕かけたり打っていくタイプの人、つねにイニシアチブを握っていたい人、そしてグラウンド・ストロークに自信がある人などにありがちだ。

バックアウトの原因は、ほとんどが回転量不足。フラットに当たりすぎて、「ボールをフカしてしまった」「ボールが抜けてしまった」という結果だ。

だとすればスピンの量を増やせば、そうしたミスはとりあえずなくなるはず。そしてそのための矯正法は、「テイクバックでラケットヘッドを下げる」ことだ。とくにヘッドの先端を地面に向けるようなつもりで行なうと良いだろう。それには、意識してリスト付近を脱力させ、リラックスする必要がある。


テイクバックでヘッドが下がるエナンのフォアハンド・ストローク
どこまでがテイクバックで、どこからがフォワード・スウィングかはなかなか線引きがむずかしいが、いずれにせよラケットヘッドを一度落としてから前にスウィングするエナン。スピンがしっかりかかる打ち方だ
テイクバックでヘッドが下がるエナンのフォアハンド・ストローク

ミス!02 ネットしてしまう

チェック! レベルスウィングになっていないか

次は、上のミスとは反対に、ネットしてしまうというケース。強打したときにも、入れにいったときにも起こりやすく、試合中には頻繁に見られるミス。力みが原因の場合にも出るし、パワー不足が原因のときにも出るミスだ。

繰り返してこのミスを犯すときは、特定の原因が考えられる。自分ではいつもどおりスウィングしているつもりなのに、またボール自体の威力やスピードも過不足ないはずなのに、なぜかネットしてしまう、というときにはスウィングがレベルスウィング気味になってしまっているのだ。

インパクト時点とフォロースルーの時点で、ラケットヘッドの高さがあまり変わらないというのが、レベルスウィングの特徴。だとすれば矯正法はシンプルだ。意識してヘッドを上げていこうというのがそれ。インパクト後にスウィング軌道が上向きになるよう心がけたい。

インパクト後、ヘッドを上げていく インパクト後、ヘッドを上げていく
アラジの高い打点のフォアハンド・ストロークでのインパクト前後の3コマ。高い打点では、普通、インパクト後にラケットヘッドを上げていくのは(つまりトップスピンの強打は)簡単ではないが、アラジは精一杯それを行なおうとしている。このイメージを持ってほしい

インパクト前後で水平にスウィングするハンチュコバのフォアハンド・ストローク
ほぼ横振り(レベルスウィング)に近いハンチュコバのフォアハンド・ストロークの強打。インパクト後もそれほどラケットが上がっていないのがわかる。ネットのリスクが高い打ち方で、とくに低いボールのときにはその傾向が強い
インパクト前後で水平にスウィングするハンチュコバのフォアハンド・ストローク

「ミス矯正法 グラウンド・ストローク A」>>

(テニスジャーナル 2004年11月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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