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Vol.10 ボレーの極意と心構え 上巻

いきなり質問で恐縮だが、あなたはテニスのために(でなくてもいいが)、フィジカル・トレーニングを積んでいるだろうか。毎週テニスをプレイした後に、ストップ&ダッシュを繰り返したり、左右の動きを速めるトレーニングなど、瞬発力を養う努力を行なっているだろうか。もちろん、それだけではフィジカル・トレーニングにはならない。同時に、持久力や心肺能力を高めるためのトレーニングも必要だ。
苦しいトレーニングなど、あり得ない。あくまでもテニスは楽しみの一環。しかしその中で試合に勝ちたい、そのために今よりもボレーを上達させたい。もしあなたがそう考えているのであれば、この特集はうってつけかもしれない。週一プレイヤーにこそふさわしい、ボレー上達のための「極意と心構え」を紹介するのがこの特集だからだ。
もちろん「極意と心構え」だけで上達できるわけではない。技術的に必要なことも多いし、またフィジカル的に強ければ強いほど、上達速度は早い。しかし、そればかりに気をとられていては、限界があるというのも、週一プレイヤーの悲しい現実。「極意と心構え」を理解し意識すれば、そうした限界を超えることも不可能ではない。

ボレーが楽しくなるのが、「タッチ」の最大のメリット


では、そのボレーの極意とは何か。大げさに述べてきたが、じつはそれほど意外な内容ではない。手のひらの感覚&フィーリングをもっとも重視しようというだけの話。いわゆる「タッチ&フィール」である。後述するように、ボレーではフォームやインパクトでの面の角度など、技術的な要素も大切。しかし「形」にとらわれるよりも、手のひらの感覚、指先の握りの強さなど「タッチ&フィール」が最高のボレーを打つには不可欠であること、しかも、プロ以上に、愛好家レベルでは必須であることをまず理解してほしい。
「愛好家」と、特定したのには理由がある。プロの場合は、タッチのセンスがなくても、ある程度の威力のボレーは打てる。フットワークや腕、手の筋力の強さでパンチ力を補えるからである。タッチに頼らずとも、ステップインでボールを運ぶこともできるし、威力をつけることもできるのがプロなのだ。
しかし、週一回、しかもフィジカル・トレーニングを積んでいない愛好家にとっては、プロのステップやフットワークは望むべくもない。少なくとも、1試合、1大会を通してそれを維持するのは不可能だろう。試合中フィジカル的なパワーは、どんどんレベルダウンしていくのが実際。週一プレイヤーの悲しい現実と述べたのも、それが理由だ。
だからこそ、「形」よりも「タッチ」を重視してほしい。「タッチ」はあまりフィジカル・パワーに依存しない。だから疲労に左右されにくいというのが、その利点のひとつ。またタッチがあれば、ボールの強弱や深さの調節をより簡単に行なうことができる。
それ以上に、タッチを養うことができれば、ボレーが楽しくなる。これが、最大のメリットだ。
テニスに限らず、野球でもゴルフでも「芯をくった」ときの感触は、理屈抜きに気持ちがいい。何ともいえない余韻が手のひらに残る。ボレーでいうところの「タッチ&フィール」は「芯をくった」ときの感覚に通じる。後でも述べるが、その楽しさ・快感はかならず上達の手助けとなってくれるはずだ。
ヘンマンの腰を低く落としたハーフボレーから、すばやく前につめたフォアボレー
深く膝を落として前進しながらフォアのハーフボレーを打った後、すぐさま次の高めのボレーに飛びついているヘンマン。トッププロのフィジカル的な強さがあればこその素早い動作と技術。仮にタッチがなくても、このフィジカルの強さで何とかするのがトッププロ
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「ボレーの極意と心構え 1 ローボレーとハーフボレー」>>

(テニスジャーナル 2003年10月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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