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Vol. 6メンタル・ステージの高め方・その考え方 上巻




優勝候補やそれにほぼ匹敵するレベルのプレイヤー。このクラスとの対戦ともなると、それまでとはまったく違う視点、価値観が必要になってくる。

おそらくそれまでは、自分のプレイのことしか見えていないはず。また勝つことだけを念頭に懸命にプレイしてきたはず。ひとつひとつのショットを大切に、全力で打ち返す、粘る、拾う。そんなプレイだ。もちろんそうでなければ、草大会初級者の人がここまで勝ち上がることはむずかしい。結果から言えば、そうでなくてはならないのだ。

しかしここまで勝ち上がってくると、それだけでは十分といえない。もちろん勝つことに全力を傾ける姿勢・心構え・努力が最優先事項ではある。ただ、それプラス、自分の満足度をはかることも大切だ。優勝候補クラスを相手に、自分はどのようなプレイをすべきか、またどのような試合をすれば内容的に満足できるのか。それをあらかじめ設定し、試合中どこまで実現できるかを見極めるのだ。


これまでの方向性の正しさが実感できるのがこの時期

      
      

強豪相手に、自分のテニスがどこまで実現できて、どこからは通用しなかったか。その結果により、彼らとの上下関係がおぼろげながら見えてくるわけだ。満足度次第では、自分も上位陣の仲間入りを果たすことができたと実感できるかもしれない。少なくとも、その大会に限っては、そう思ってかまわないはずだ。

また、これまでの方向性の正しさも自覚できる。自分は間違った方向にきていない。もっともっと上達できる。そんな自信も湧いてくるかもしれない。と、同時に課題や問題点も当然、見えてくる。相手にあって自分にないもの。不足しているものなどだ。だがしかし、それはけっしてネガティブなものではない。勝敗にかかわらず、ここまでできたという実感を伴った反省点だからだ。ある意味で、テニスに対する取り組みがよりポジティブになるのが、この時期だといえるだろう。




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(テニスジャーナル 2003年11月号)
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