男子テニスツアーのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は7日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
錦織圭は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、2年ぶり2度目の決勝進出とはならなかった。
>>マドリッド・オープン対戦表<<この試合、第1セットで錦織は3度のブレークチャンスを握るも活かすことが出来なかった。そして、1枚上手のジョコビッチに第8ゲームで鋭いフォアハンドのウィナーを決められるなどでブレークを許し、このセットを落とす。
第2セットもジョコビッチに食らいついた錦織だったが第5ゲームでブレークされ、第10ゲームではマッチポイントを握られる。この絶体絶命の場面でバックハンドのウィナーを決めてピンチをしのぎ、観客を沸かせて土壇場でブレークバックに成功。
その後はタイブレークへ持ち込んだが鉄壁のジョコビッチを崩すことが出来ず、1時間58分で力尽きた。
今回の対戦で錦織はジョコビッチに2勝8敗。2014年の全米オープン準決勝で勝利してから7連敗となった。
今大会は初戦の2回戦で
F・フォニュイーニ(イタリア)に辛勝、3回戦では過去6連敗していた第10シードの
R・ガスケ(フランス)に初勝利、準々決勝では難敵の
N・キリオス(オーストラリア)に土壇場から逆転勝利して3年連続のベスト4進出を果たす活躍を見せた。
マドリッド・オープンとは相性が良く、2013年は3回戦で憧れだった
R・フェデラー(スイス)を破る大金星をあげて8強入り。2014年にはマスターズ初の決勝進出、昨年は準決勝で
A・マレー(英国)に敗れるも4強入り。
今シーズンは、1月の全豪オープンで2年連続3度目のベスト8進出、2月のメンフィス・オープンで前人未到の大会4連覇を達成。3月のマイアミ・オープンでは2度目のマスターズ決勝進出、4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデルでは
R・ナダル(スペイン)に3連覇を阻止されるも3年連続の決勝進出を果たした。
今後は8日から開幕するBNLイタリア国際に第6シードで出場する。
一方、錦織に勝利したジョコビッチは、決勝で第2シードのマレーと対戦する。マレーは準決勝で第5シードのナダルをストレートで下しての勝ち上がり。
【錦織 vs ジョコビッチ 対戦成績】<2016年>
・マドリッド・オープン男子準決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 7-6 (7-4) 錦織圭
<2016年>
・マイアミ・オープン男子決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 6-3 錦織圭
<2016年>
・全豪オープン準々決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 6-2, 6-4 錦織圭
<2015年>
・ATPツアー・ファイナル ラウンドロビン N・ジョコビッチ 6-1, 6-1 錦織圭
<2015年>
・ローマ・マスターズ準決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 3-6, 6-1 錦織圭
<2014年>
・ATPツアー・ファイナル準決勝 N・ジョコビッチ 6-1, 3-6, 6-0 錦織圭
<2014年>
・パリ・マスターズ準決勝 N・ジョコビッチ 6-2, 6-3 錦織圭
<2014年>
・全米オープン準決勝 錦織圭 6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3 N・ジョコビッチ
<2011年>
・スイス・インドア準決勝 錦織圭 2-6, 7-6 (7-4), 6-0 N・ジョコビッチ
<2010年>
・全仏オープン2回戦 N・ジョコビッチ 6-1, 6-4, 6-4 錦織圭
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