世界1位シナー リベンジ果たし8強

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シナー
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男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は日本時間14日(現地13日)、シングルス4回戦が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第17シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)を7-6 (7-2), 6-3のストレートで下し一昨年のリベンジを果たすとともに、3年ぶり2度目のベスト8進出を果たした。

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23歳のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝。しかし2月、昨年3月に禁止薬物クロステボルが検出されたことにより、2月9日から5月4日まで約3ヵ月の出場停止処分が決定した。

そのシナーは出場停止処分を終え、母国イタリアで開催される今大会から復帰。シナーが同大会に出場するのは2年ぶり6度目で、最高成績は2022年のベスト8となっている。今大会は初戦の2回戦で世界ランク99位のM・ナヴォーネ(アルゼンチン)、3回戦で同93位のJ・デ・ヨング(オランダ)を6-4, 6-2のストレートで下し4回戦へ駒を進めた。

一方、26歳で世界ランク18位のセルンドロは3回戦で予選勝者で同143位のS・オフナー(オーストリア)を6-2, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。

両者の対戦成績は2勝2敗。最後の対戦は2023年の同大会4回戦で、この時はセルンドロが逆転で勝利している。

序盤から激しいストローク戦となった4回戦の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合い突入したタイブレークをシナーが制して先行する。

続く第2セットでシナーは強打と繊細なドロップショットを織り交ぜた巧みなプレーでセルンドロのリズムを崩し、2度のブレークを奪って5-1とリードを広げる。しかしサービング・フォー・ザ・マッチでブレークを許したシナーは、続くリターンゲームで2度のマッチポイントを握るも活かすことができず。それでも第9ゲームで4度目のマッチポイントをものにし一昨年のリベンジを果たしてベスト8進出を決めた。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシナーのコメントが掲載されている。

「彼(セルンドロ)はとてもタフな相手で、僕にとっても大きなチャレンジだった。今は特に、コート上でのさまざまな困難に慣れていく時期。だからこそメンタル面で集中し続け、1ポイントずつ全力でプレーした。でも自分のプレーのレベルを上げられた実感があるから本当に嬉しいよ。今日は重いコンディションで長い1日だったけど、観客の声援にも助けられた」

「まだ完全な回復にはやるべきことがたくさんあるが、これこそが今の僕に必要なこと。3ヵ月ぶりに戻ってこられて本当に幸運だと感じている。どんな展開になるかは分からないけど、ありのままを受け止めるつもりだよ」

勝利したシナーは準々決勝で第6シードのC・ルード(ノルウェー)と世界ランク66位のJ・ムナル(スペイン)の勝者と対戦する。


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(2025年5月14日8時28分)
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