男子テニスのテラ・ウォルトマンオープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)は20日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク1位で第1シードの
J・シナー(イタリア)が同45位の
F・マロジャン(ハンガリー)を6-4, 6-7 (4-7), 6-3のフルセットで下し、2年連続2度目のベスト8進出を果たした。この試合でシナーは1回戦に続き再び異次元のショットを決めてみせた。
>>【動画】新世界1位シナー 再び異次元のショット披露!<<>>【動画】シナー、ダイビングウィナー決め笑顔(1回戦)<<22歳のシナーが同大会に出場するのは2年連続2度目。昨年は準々決勝で途中棄権し大会を去った。
シナーは6月10日付のATP世界ランキングで初の世界ランク1位の座に就いており、王者として迎える初の大会となった今大会は1回戦で同27位の
T・フリークスポール(オランダ)を下し初戦を突破した。
24歳のマロジャンとの顔合わせとなった2回戦の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第9ゲームでシナーは2度目のブレークを果たし先行する。
しかし第2セットは互いにキープを続け突入したタイブレークでシナーはマロジャンに4度のミニブレークを許し1セットオールに追いつかれる。
ファイナルセット、緊迫した展開となるなか第2ゲームの1ポイント目でシナーが驚愕のプレーをみせる。マロジャンのドロップショットを返したシナーは次のボールをダイビングしながら返球。その後体制を立て直しコート後方まで走ると、バックハンドのパッシングショットを決めポイントを獲得した。このプレーで一気に流れを引き寄せたシナーはこのゲームでブレークに成功。第6ゲームでもブレークを奪うと、リードを守り切り2時間15分の熱戦を制した。
シナーは1回戦でも第2セットのブレークポイントの場面で試合の流れを変えるダイビングショットを成功させブレークを果たしそこから逆転勝ちを収めていたため、2戦連続のスーパープレーとなった。
男子プロテニス協会のATPが運営するTennis TVが公式Xで今回のプレーを公開すると、ファンからは「ヤニック(シナー)は信じられない」「彼はまたやった」「非現実的だ」「これはやばい」といった多くの称賛のコメントが寄せられた。
シナーは試合後「彼(マロジャン)と対戦するのは初めてだった。彼はすでに素晴らしい選手たちを倒しているので、本当に良いプレーをしなくてはいけないと思っていた。新しいサーフェスでの最初の数試合は決して簡単ではない。ここの芝はウィンブルドンとは少し違うんだ。マロジャンは素晴らしい選手だし厳しい試合だったけど、準々決勝に進出できて嬉しいよ」とコメントし8強入りに満足感を示した。
勝利したシナーは準々決勝で世界ランク41位の
J・シュトルフ(ドイツ)と対戦する。シュトルフは2回戦で第6シードの
S・チチパス(ギリシャ)をストレートで下しての勝ち上がり。
【ディアドラ】最新テニスウエア・シューズ発売中■今ならソックス全員プレゼント>
■関連ニュース
・錦織 圭と大坂 なおみ 五輪出場権獲得・若手台頭 BIG4時代から転換期・18歳の本田尚也 ナダルと練習■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング