男子テニスの中国銀行・香港・テニスオープン(香港/香港、ハード、ATP250)は2日、シングルス1回戦が行われ、第5シードの
J・シュトルフ(ドイツ)が元世界ランク3位の
M・チリッチ(クロアチア)との3時間を超える激闘を3-6, 7-6 (7-4), 7-6 (9-7)の逆転で制し、初戦突破を果たした。この日、シュトルフは9本のマッチポイントを凌ぎ勝利を手にした。
>>【動画】9本のMP凌ぐ シュトルフが圧巻の逆転勝ち<<>>大坂 なおみvsプリスコバ 1ポイント速報<<2023年シーズン、世界ランク167位からスタートした33歳のシュトルフは同年4月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)で準優勝を飾り、自己最高の21位を記録。その後股関節の負傷により6月から9月までの3ヵ月間を休養にあてたものの、復帰後ツアーでもマッチ勝利をあげるなど成績を落とすことなく活躍。12月にはATPアワード2023の「カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
そして新シーズン開幕戦となった今大会、世界ランク25位のシュトルフは初戦、ひざの負傷により苦しい2023年シーズンを過ごした同674位のチリッチと顔を合わせた。第1セット、シュトルフは第6ゲームでブレークを許すとその後ブレークを返せず、先行される。
続く第2セット、シュトルフは先に2度のブレークを許しゲームカウント2-5と崖っぷちに立たされる。それでも第8ゲームで1度のブレークバックに成功すると第10ゲーム、粘りを見せ5本のマッチポイントを凌ぐと自身は2度目のブレークチャンスをものにし土壇場で追いつきタイブレークに突入。シュトルフは4度のミニブレークに成功し1セットオールに追いつく。
そしてファイナルセット、1度ずつブレークを奪い合うと第12ゲーム、再びピンチを迎えたシュトルフだが、チリッチのミスもあり3本のマッチポイントを凌ぎタイブレークにもつれ込む。ここでも1本のマッチポイントを凌ぐと最後はネット際のプレーを制し、3時間6分に及ぶ激闘の末に勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシュトルフのコメントを掲載し「とてもタフな戦いだった。彼はクレイジーで素晴らしい試合をした。長い間コートから離れていたマリン(チリッチ)が戻ってきたのは素晴らしいこと。彼はとてもタフな選手で僕はとても尊敬している。彼はいつも一生懸命で信じられないようなお手本だよ」と語った。
勝利したシュトルフは2回戦で世界ランク43位の
S・オフナー(オーストリア)と対戦する。オフナーは1回戦で同41位の
M・マクドナルド(アメリカ)を6-1, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
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