今月10日に行われた全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)男子車いすテニスのシングルス決勝で、世界ランク1位の
A・ヒューエット(イギリス)を6-1, 6-4のストレートで破り、グランドスラム初優勝を果たすとともに史上最年少で世界ランク1位に輝いた17歳の
小田凱人が20日夕方に日本へ帰国。都内で会見を開き、2024年に開催されるパリ・パラリンピックについて質問を受け「すごく意識しています」と明かした。
>>【動画】小田凱人 全仏OP制覇の瞬間、チームは涙<<昨年大会では初出場で4強入りしていた小田。今大会では1回戦で荒井大輔、準々決勝でR・スパーグレン(オランダ)、準決勝でM・デ ラ・フエンテ(スペイン)を下し決勝に進出。
決勝では第1シードのヒューエットと顔を合わせると第1セットでは第2ゲームから5ゲームを連取し先行。続く第2セットではブレークポイントを奪い合うも第9ゲームでは鋭いバックハンドウイナーを決めて1時間28分で勝利した。
この勝利により小田は車いすテニス史上最年少で1位に立つことに。当時20歳のヒューエット記録を大きく更新することとなった。
凱旋会見に臨んだ小田は全仏オープンと同会場で行われるパリ・パラリンピックのテニス競技について「やっぱり、パリはすごく意識していますし、会場は同じです。今回、決勝戦はセンターコートでプレーできたので車いすテニス全体としても本当に意味のあることでした。車いすテニスの試合をセッティングしてもらうことは今までも多くはなかったので、その中でプレーできたのは大きかったです」とコメント。
「試合中は意識していませんでしたが、頭の片隅にはありました。パリに関しては近くなってくれば実感が湧いてくると思います。次はウィンブルドンで深くは考えていませんが、同じ会場でプレーできたのは少し有利なのかなと思います」
年間グランドスラムと年間ゴールデンスラム達成に関しては「今はそれほど意識していません。それよりも次の大会、今だったらウィンブルドンをしっかり獲るということを積み重ねていけば年間グランドスラムに繋がると思います」と明かした。
「ただパラリンピックは4年に1度なので、それだけ貴重だと思います。パラスポーツなのでパラリンピックという舞台は僕の中で意識している部分です。グランドスラムは逆に年4回あるということでチャンスは数多くあります。何回獲れるか、どこまで行けるかというのはとても楽しみです」
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