男子プロテニス協会のATP公式サイトは12日、世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)のコーチを務める元同2位の
G・イバニセビッチ(クロアチア)のインタビューを掲載。1シーズンですべての四大大会を制する年間グランドスラムへの道や、その可能性についてコーチ目線で語っている。
2001年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を制しているイバニセビッチ。ジョコビッチは前週まで行われていた同大会で6度目の優勝を果たすとともに、
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)に並ぶ四大大会20回目となるトロフィーを掲げた。
イバニセビッチはインタビューで「彼(ジョコビッチ)は映画のようだ。仮に27回殺しても起き上がってくるし、何回殺しても起き上がってくる。これは素晴らしい。僕はその場にいて目撃できたこと、その一部になれたことを誇りに思っている。彼は歴史を作ってくれると強く信じている」と語った。
今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)をすでに制している34歳のジョコビッチは、9月に開催される全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で優勝することで、男子選手としては1969年に
R・レーバー(オーストラリア)氏が達成して以来となる年間グランドスラムの偉業を成し遂げることとなる。
「(ジョコビッチは)すべてが可能だ。30回グランドスラムを制するとは言わない。それはとても、長すぎる道のりだ。でも、5年前や6年前、7年前はフェデラーのことだけを話していた。でも今はナダルと彼のどちらが史上最高の選手になるかを競っている。僕にとってはノヴァークが史上最高の選手。彼は歴史を刻んでいる。全米オープンでそれを成し遂げるだろう。1年で4つの大会を制覇することを本当に信じているよ」
「彼と一緒に仕事をすることは特権であり、名誉であり、すべてだ。でも、簡単ではないし、プレッシャーもある。決勝に進出するだけでは十分ではないからね。僕らは勝利だけを数える。プレッシャーだ。でも、楽しいんだよ。挑戦だから。彼は歴史を書いている。ローランギャロス(全仏オープン)で優勝したとき、彼は自信を持ってプレーした。うまくプレーできない試合もあったけど、それでも勝った。それが彼のチャンピオンたる所以(ゆえん)だ」
「彼はどんどん良くなっているし、信じられないほどの競争力を持っている。毎日何か新しいことをやっている。彼が最高のテニスをしていないときでも勝ててしまう。もし彼が最高のテニスをしているときを想像してしまうと、他の選手が彼に勝つのは不可能なんだと考えてしまうね」
ジョコビッチは今後、24日に開幕する東京オリンピック(日本/東京、ハード)への出場を予定している。
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