テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、第6シードの
D・ティーム(オーストリア)を大逆転で下した第24シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は試合後の会見で
R・フェデラー(スイス)との準々決勝について「尊敬もしているし、誰もが彼を大好きだと思っている。面白い試合になるだろう。史上最高の選手との対戦はいつも光栄なこと」とコメントした。
>>全米OP対戦表<<この日、デル=ポトロは2セットダウンの崖っぷちに立たされるも、驚異の粘りを見せて3時間35分の死闘を制した。
勝利の瞬間、大の字で喜びを表したデル=ポトロは「大好きな大会で、素晴らしい観客の前でテニス人生で最高の試合の1つを戦うことが出来た。最後のポイントのあとは、かなりの疲労を感じていた。手を上げたのはその意味だった。勝てて本当に嬉しい。今のツアーの最高の選手の一人と素晴らしい戦いが出来た。」
「第2セットで棄権しようかと思っていたほどだったから、声援はとても重要だった。観客を見たら、もっと試合を見たがっていたし、フォアハンドやサービスをもっと待ってくれていた。そんな観客からの応援が棄権することから戦う気持ちへ変えてくれた。観客も楽しんでくれた。信じられない雰囲気だった」と振り返った。
準々決勝では、過去5勝16敗と大きく負け越しているフェデラーと激突する。四大大会初優勝を飾った2009年の全米オープン決勝では、フルセットでフェデラーを下している。
「疲れている。魔法などない。マッサージを受けて、トレーナーと一緒に体を動かした。幸いなことに明日はオフ。ちょっと回復に努める。それでロジャーとの試合へ良い状態で臨めるかを見たいと思っている。」
また、自身の武器であるフォアハンドのビッグショットについて聞かれると「フォアハンドの強打を打つと観客が喜んでくれるのは分かっている。フォアハンドでウィナーを取ると観客が立ち上がるのが分かる。だが、それが常に出来るわけでもない。それが打てる自信があるときは、どんな選手に対しても危険な存在になれると分かっている」と自身を覗かせていた。
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