テニスのグランドスラムでの実況やテニスのイベントなどで司会を務めるフリーアナウンサーの吉崎仁康氏が25日、tennis365.netの独占インタビューに応じ、大学テニスについて語った。
今年の大学王座について「早稲田は男子11連覇に女子10連覇。ただ、確実に早稲田と慶應の差は縮まっている。今年はひっくり返るぞという感じはあったけど、それを早稲田が振り切ったのは凄い。ましてや土橋監督がフランス在住の時に。」と吉崎氏。
今年の大学王座は早稲田大学がアベック優勝となり、男子は11連覇、女子は10連覇という快挙を成し遂げた。
「早稲田はコーチもしっかりと土橋イズムを伝えている。選手は気が緩むこともあると思うけど、土橋監督も四大大会中ずっとLINEで選手の結果を見てるんです。あとは学生だけ残したら絶対気が緩むから、OBも顔を出す。時々
鈴木貴男さんのようなプロも呼んで、気を抜かずに高い意識でやり続けることを出来たのが優勝した要因の1つ。」
「もう1つは王座を守らなかったこと。チャンピオンの座を守ろうとしたら勝てなかっただろうけど、凄い攻めてた。王座を見に行った時も(早稲田の)選手がまるで強い選手に勝ちにいくような、そういうチャレンジャーのように凄い声出していたのが印象に残ってる。早稲田は強い選手も来るけど、入ってから伸びる人は伸びるから、これは強い要因だと思う。」と早稲田大学の強さについて語った。
また「大学テニスは特別。4年間練習が出来て、高校でそんなに実績がなかった人も強くなったり出来る。私もそうなんですけど、高校からテニスを始めたような人が大学に入って体育会系の部活にちゃんと入って自分よりも遥かに実績のある選手がいる中で一緒のチームでやっていくのって凄いと思う。」
「やはり一流を見ることが出来るし、自分はプレーヤーで活躍出来ないけど、ボーラーを頑張ろう、トレーニングを頑張ろう、アパイヤーやラインズマンの仕事を頑張ろう、応援で声を枯らしながら頑張ろうっていう風に、チームで日本一を目指せるっていうのが大学テニスですね。」と、大学テニスの魅力について話した。
さらに、同志社大学のテニス部に所属していた吉崎氏は「僕はボールボーイ愛が凄いんです。結局テニスで強くない人はチームではボーラーとか仕事とか応援とかで頑張って、チームに貢献することが凄く大事。王座でも必ずそうなんだけど、各チームからボーラーを出すんです。それで、一緒に戦ってる気持ちにもなる。」
「皆で戦ってるっていう意識は多分高校よりも強い。特にリーグ戦。大学テニスに入らないと味わえないこともあるので、大学テニスをご覧になる方は(ボーラーにも)注目してほしい。」と、ボーラーについて熱く語っていた。
最後に「大学スポーツって、大学ラグビーも、箱根駅伝も、六大学野球も結構人気。僕は大学王座もテレビで放送したいっていうのが夢なんです。何故なら大学の強い選手の集まりだし、大学日本一がどこのチームかって皆知らない。自分の母校のことでも知らないし、在学中の人も知らない。」
「早稲田のように偉業を成し遂げているのに知られていない。でもそれは、我々が伝えられてないんです。だから、生中継とかは厳しいかもしれないけど、ハイライトとかでも放送したい。」と自身の夢を話していた。
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