男子プロテニス協会のATPは11日、2015年のグランドスラム番狂わせ1位を
R・フェデラー(スイス) vs
A・セッピ(イタリア)の全豪オープン3回戦と発表した。
A・セッピ 6-4, 7-6 (7-5), 4-6, 7-6 (7-5) R・フェデラー
当時世界ランク48位のセッピによる番狂わせで、フェデラーの11年連続となる全豪オープン準決勝以上が断たれる結果となった。セッピ本人でさえも、この勝利には驚きを隠せなかった。
「ロジャー(フェデラー)からの初勝利、本当に特別な瞬間だった。」と語るセッピは、これでトップ10選手との連敗を23で止めた。
「ロジャーとグランドスラムのセンターコートで、しかも満員の会場でなんて、なかなかプレー出来ない。なぜか試合の最初から冷静でいられた。大切なポイントでもそうだった。」
最も大切なポイントは恐らく第4セットのタイブレークだっただろう。フェデラーは3-1とリードしたものの、続くポイントでダブルフォルトを犯してしまう。その後、5-4として迎えた自身のサービスでも、バックハンドのミスを犯してしまった。
そして隙を突いたセッピは、最後はフェデラーの横を抜く見事はパッシングショットを決めて試合に終止符を打った。自身も長いプロテニス人生で最も大切なショットの1つだとコメントしていた。
最も大切なショットの1つでもあるが、最も大切な勝利にもなった。セッピは2008年に当時世界ランク2位だった
R・ナダル(スペイン)から勝利を飾るも、フェデラーからの勝利はグランドスラムでの舞台でやってのけた。
フェデラーは「あまりシンプルには思えなかった。練習を始めても同じような感じだった。それは単に時々感じるものの1つだと願っていたし、特別なものではないと思いながら、コートに立てばいつものようなプレーが出来ると願っていた。」とその日に違和感のようなものを感じていたことを明かした。
その後フェデラーは、セッピと3度(インディアンウェルズ・ハーレ・パリ)対戦したが、いずれも勝利を飾っており、それは更に全豪オープンでの敗戦を不可思議なものにしている。
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