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マレー初戦は「爆発的選手」

９月１８日から２０日にかけてスコットランドはグラスゴーで行われる男子国別対抗戦であるデビスカップ準決勝で、地元イギリスはオーストラリアを招いて１９７８年以来となる決勝進出をかけて対戦する。初日の第１シングルスではイギリスのエースであるＡ・マレー（英国）がプライベートで練習もよくする親しい友人のＴ・コキナキス（オーストラリア）と顔を合わせる。

グラスゴーにあるエミレーツ・アリーナのインドア・ハードコートで行われるこの対戦は５セットマッチで行われる。イギリスは第２シングルス・プレーヤーとして、Ｊ・ワード（英国）やＫ・エドモンド（英国）などの方がランキング的には上にいるもののＤ・エヴァンス（英国）が最終的に選出された。初日の第２シングルスで、オーストラリアのエースであるＢ・トミック（オーストラリア）と対戦する。

土曜日に行われるダブルスでは、マレーの実の兄であるＪ・マレー（英国）がＤ・イングロット（英国）と組みＬ・ヒューイット（オーストラリア）/ Ｓ・グロス（オーストラリア）組と対戦する。

現在、世界ランク３位のマレーは、自身のこれまでの経験と地元からの声援は世界ランク７２位のコキナキスから勝利を飾るためには大きなアドバンテージになるだろうと確信している。両者はこれが初対戦。

「彼（コキナキス）はとても爆発的な選手。でも自分との対戦は厳しいものになるだろう。彼のことは良く知っているから、タフな試合になるのは予想がつく。でもこの週末は、お互いライバルなんだ。」とマレーはコキナキスの対戦への思いを語った。

そして「アメリカとの準々決勝のこの会場の雰囲気は素晴らしかった。そして今回は更に凄いものになるはず。怖いものなく戦ってくる彼にとって、その雰囲気はアドバンテージになるかもしれないが、そんな状況の中でこれまでも試合をしてきた自分の経験をアドバンテージに出来たらと願っている。」と加えていた。

マレーは水曜日に行われたチームの夕食会を腹痛を理由に欠席していた。しかし金曜日の試合の準備は出来ていると語った。

「この数ヶ月はタフな試合の連続で疲れていたけど、今はそれからかなり回復している。」と語るマレーは、先日行われた全米オープン４回戦でＫ・アンダーソン（南アフリカ）の前に敗退していた。

コキナキスはマレーとの対戦を楽しみにしていると言う。

「彼（マレー）は素晴らしい選手。地元であるグラスゴーでの戦いは、自分にとって大きなチャレンジになるだろう。彼のことを良く知っているということが、対戦に役立つのか妨げになるのかは分からない。自分の試合を見るより、自分が彼の試合を見ている方が多いと思うけど、お互いのテニスのことは良く知っていると思う。」とコキナキスはマレーとの対戦について述べていた。

オーストラリアはこれまでデビスカップでは２９度の優勝があり、最後に優勝したのは２００３年のこと。一方のイギリスは、１９３６年以来優勝には至っていない。

この準決勝で勝った国は、ベルギーとアルゼンチンの勝者と決勝戦で対戦する。

先週イギリスはノッティンガムで行われた１万５０００ドルのフューチャーズ大会で優勝した世界ランク３００位のエヴァンスは、火曜日の練習中にエドモンドが足首を捻挫するアクシデントに見舞われ、今回のチームに急遽召集されていた。エヴァンスは今回が２０１３年以来となるデビスカップへの出場となる。

「ダニエル（エヴァンス）がこの週末の対戦に最適な選手だと感じた。体調も良さそうだし、体もフィットしており、このところ多くの試合もこなしている。」と、イギリス・チームを率いるＬ・スミス監督は語っていた。

エヴァンスはトミックとの対戦では分が悪いと思われているが、２０１３年の全米オープンでは、予選を勝ち上がり本戦入りすると、１回戦で錦織圭（日本）をストレートで下し、続く２回戦でも今回対戦するトミックをセットカウント３ー１で下す活躍を見せていた。

トミックは「彼（エヴァンス）には以前負けているから、そんな選手との対戦は簡単なものではない。でも今の自分は、自分のテニスに自信を持っているんだ。」と、意気込みを語っていた。

(STATS - AP)