テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会2日目の1日に注目の男子シングルス1回戦が行われる。それは第3シードの
A・マレー(英国)と
N・キリオス(オーストラリア)の対戦。
>>全米オープン対戦表<<8月12日にカナダで行われたロジャーズ・カップ2回戦でキリオスは
S・ワウリンカ(スイス)に勝利するも、試合中にキリオスが発した言葉をコートサイドのマイクが拾った。それは、キリオスと同胞の
T・コキナキス(オーストラリア)がワウリンカのガールフレンドと関係を持ったとする下世話なものだった。
そのことからキリオスはATPから罰金を課せられる処分を下されていた。
テニスで素晴らしい才能を発揮しているものの、キリオスの試合では何か起きるのではということに注目が集まっている。
キリオスの名を世界に知らしめたのは昨年のウィンブルドンで、その時は
R・ナダル(スペイン)を下す大金星をあげて準々決勝進出を果たした。そして、今年は地元の全豪オープンでもベスト8入りを果たし、ウィンブルドンでも4回戦進出と、実力を証明している。
しかし、マレーはそんなことには動じていない。それは、これまでの対戦でキリオスに苦しめられていないことも要因かもしれない。両者は今年の全豪オープンと全仏オープンで対戦しているが、いずれもマレーがストレートで勝利している。
「ここにいる誰もが19歳や20歳の頃には悪いことや間違いを犯していたはずさ。ただ彼(キリオス)は不運なことに、多くの人の前でそれをやってしまったんだ。そして、それはとても良くないことでもあった。」
「でも、彼はまだ若い。人それぞれ成長には違いがあるもの。きっと学んでくれると思うし、それほど悪い奴ではないと思っている。悪い人間なんかではないんだ。彼は本当にポテンシャルの高い才能に満ちた選手。」と、マレーはキリオスを評価した。
両者の試合は、現地火曜日にアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトマッチ第1試合に組まれている。マレーはその試合で、キリオスがカナダでの出来事を引きずりながら試合に臨むとは思ってはいない。
「正直なところ、彼は大きな舞台で試合をするのが好きだと思う。これまで彼の試合を見ていても、そういう時には最高のプレーをしていた。きっと、しっかり準備して試合に臨んでくるはず。」と、キリオス戦に気を引きしめていた。
ワウリンカとコキナキスも、別のコートで火曜日に1回戦を迎える。
(STATS - AP)
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